Cast >> Tony Musante (Joe Ferrone), Martin Sheen (Artie Connors), Beau Bridges (Pfc. Felix Teflinger), Robert Bannard (Pfc. Phillip Carmatti), Ed McMahon (Bill Wilks), Brock Peters (Arnold Robinson), Ruby Dee (Joan Robinson), Jack Gilford (Sam Beckerman), Jack Gilford (Sam Beckerman) ...
Director >> Larry Peerce
Writer >> Nicholas E. Baehr
Producer >> Edward Meadow, Monroe Sachson
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Detachment
ニューヨークの街角。ジョー(トニー・ムサンテ)とアーティ(マーティン・シーン)は、人に迷惑を掛けながら気ままに生きている青年だった。遊び足らずにタイムズスクエアに行く事になった。既に真夜中の3時過ぎ。まだ週末の遊びから家路を急ぐ人達も居て、朝になれば月曜日で仕事に行かなければならなかった。軍人の若い2人、パーティに出席した夫婦、妻の実家から家に戻る子持ちの夫婦、イチャイチャしていた若いカップル、ユダヤ系の老人夫婦、そして黒人夫婦(ブロック・ペーターズ&ルビー・ディ)を乗せたサブウェイは、途中ジョーとアーティが乗ってきて、彼らにとって信じられない長い夜が始まるのだった。
ある狭い空間の中でやたらと気まずく感じる事は、生きていれば多々ある。女の人なら一人でエレベーターに乗っている時に、突然一人の男性が乗ってきて2人きりになると、何だか「何も起こらなければいいが」と不安になる事もある。電車やバスで酔っ払いが乗ってきても同じように感じる。マックでお茶していて、大勢の高校生が賑やかにやってきても「嫌だな」と感じたりしてしまう。同じ空間を共有する以上、そこにはルールがあるのだ。そのルールを平気で破っていく人達、それがこの映画ではジョーとアーティだった。まるでコンビニの前で無駄にたむろする不良のような存在。大人たちは「何もするなよ」と無言で願う。大人は無関心を装う。関わらない方が良いに決まっているからだ。しかしこの映画の舞台となった電車のように狭い空間だと、それすら出来ない。関わらなくてはならないのだ。
しかし面倒な存在が絡んでくると、実は自分達も面倒な存在だった事も明らかになっていく。無関心で避けていた厄介な事。起こるべきして起こった事件。
(11/16/11:TVにて鑑賞)