Bridesmaids / 日本未公開 (2011) 939本目
見る前までは、いやいや、どうせ「The Hangover / ハングオーバー! (2009)」の2番煎じでしょ?位に思ってました... 大反省中であります。自分、女性でありながら、女性のコメディが面白くなる訳がない!と思ってました。本当に反省中であります。本当に面白かった。面白かったし、泣いた。女性ならではの女性の悲しい性を見事にコメディにしてましたね。けど、女性を前面に出すようなフェミニズムも無い。しかし女性なら、分かるわーと何度も思える筈。
主人公のアニーは30代。ケーキ屋さんを昔の彼氏とやっていたけれど、店も彼氏も失敗。しかもアメリカは不景気だから、アニーの潰れた店はそのままの状態で残っている(しかも悪戯書きされている)。それを見る度に落ち込んでしまう。現在は母から紹介してもらったジュエリーショップで働くが、婚約指輪を買いに来たカップルには2人を別れさせようとしてしまう。そして今は割りとハンサムで成功した男と一緒に居るけれど、その男の都合のいい女で多分3号か4号位。その男と会った後は、自暴自棄。なら別れればいいのにと思うけれど、1人になるのも寂しい。そんな状況を慰めてくれるのが、幼い頃からの大親友リリアン。しかしそのリリアンが結婚する事になって、アニーは花嫁介添人となる。しかも花嫁介添人の中でもその介添人達や色々なイベントを任せられるメイド・オブ・オーナーになってくれと頼まれる。もちろん大喜びで引き受けるが、リリアンの別の友人であるヘレンと対立していくのです。ヘレンはお金持ちと結婚した綺麗な女性。アニーは完全にそのヘレンにコンプレックスを感じ、ヘレンはヘレンでいつもメイド・オブ・オーナーなので今回そうじゃないのが悔しいので、その座をのっとろうとするのです。女性ならではの対抗心が見ていて、納得なのですよ。女はいつも誰かと比べているのですよ。○○ちゃんは、クリスマスに幸せなのに、私ときたら...とか、××ちゃんは、いい会社に就職して稼ぎのいい旦那さん見つけて幸せな結婚したのに、私ときたら...とかね。それで自暴自棄になって落ち込んだりね。いや、みんな頭のどこかでは分かっているのですよ。人と幸せ度数比べても、意味が無いことを... でもついついそうしてしまうのが女性なのですよ。
主役のアニーを演じたクリステン・ウィグがいい!今年のこの人はキテる!!「サタデーナイト・ライブ」出身の人は、どうもコメディやりますよ!的なルックスだけど、この人は違う。割りと綺麗な部類に入ると思う。親友役のマヤ・ルドルフも可愛い。彼女は白人の女性の親友と言っても、違和感ないんですよねー。「Save the Last Dance / セイブ・ザ・ラストダンス (2001)」の時のジュリア・スタイルズとケリー・ワシントンは違和感ありすぎだったけど。そして悪役を演じたローズ・バーンも最高ですね。今年は女性のアンサンブルキャストの映画が本当に素晴らしかった。「The Help / ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 (2011)」みたいに。2つは全く違う趣の作品だったけど。女性の団結が印象深かった2011年。女っていいよねー。
大好きなコメディアンの1人、Franklyn Ajaye (フランクリン・アジャイー)がマヤ・ルドルフの父親役で出てたのが嬉しい!
(5点満点:12/19/11にDVDにて鑑賞)