The Tao of Wu - The RZA
ウータン・クランのリーダーであり、サウンドトラックも手がけるのがRZA。そのRZAが書いたのが「ウータンの道」。RZAは現在中国にて「The Man with the Iron Fists / アイアン・フィスト (2012)」を撮影中と伝えられていて、2月初めには撮影も終わるらしい。どうやらクエンティン・タランティーノは現地入りしていないようだけど、イーライ・ロスの方は現地入りして作業しているらしい。その映画が待ちきれなくなってしまうのが、この本。RZAの聡明な魅力がたっぷり。聖書にコーランに禅にタイトルにもなっている道理に数霊術にカンフーに日本のアニメまで精通しているRZAが、ウータン好きの読者にも分りやすいストリート語に通訳して分りやすくそれらの教えを語りかけている。それだけじゃなくて、RZAの自伝的な役割も果たしてしていて、自分の経験した事を通じて教えとしている。ウータン・クランと名前を付けた自分のグループへの思い、そして亡くなってしまったオル・ダーティ・バスタードへの思いなどが包み隠さず綴られている。私が異常に惹かれてしまった訳は割りと最後の方で語られているマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の事。モスリムにも傾倒していたRZAなので、マルコムX派だとばかり思っていたけど、キング牧師のスピーチもちゃんと研究しているのに関心した。そして「フッドで戦闘的に育ったから若い頃はマルコムXを好んで選んでいた。でも16歳の時にキング牧師のスピーチを聞いて、キング牧師は科学者だと感じるようになったんだ」と書いている。そしてもう一人の科学者をODBだと語っている。ウータンの頭脳RZAの一面が伺える本。
ちなみに日本のアニメ「ドラゴンボールZ」についても書かれている。ドラゴンボールZとアメリカ黒人男性との共通点が面白い。見方によってはそう見えるのか!という...
私は「The Man with the Iron Fists / アイアン・フィスト (2012)」の公開が楽しみでたまらない。この本に出てきた映画を公開までに制覇するつもりで、出てきたタイトルをすべてメモった(分る物はRZAがいつにどこで見たのかもメモった)。大体は見た作品が多いので、後は見直したりしておこうと思う。もう私の戦闘準備も整っているのです。あちょー。かかってこいや、RZA〜〜!!
- 作者: The RZA
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2010/11/02
- メディア: ペーパーバック
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