SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Soundtrack for a Revolution / 日本未公開 (2009) 767本目

歌についての映画が続いてますが... 今回は1960年代の公民権運動で使われた歌にスポットを当てたドキュメンタリー映画。当時、公民権運動で活躍していた人々が自分が参加した運動とその時に使われていた歌について語り、ジョン・レジェンドザ・ルーツアンジー・ストーン等がその曲を歌う。
公民権運動ではその局面毎に心の支えとなった曲があった。1955年から始まったモントゴメリーのバスボイコットでは「Wade in the Water」、学生達が始めたシットインでは「Everybody Says Freedom」、フリーダムライダーズでは「Which Side Are You On?」、セルマの血の日曜日では「Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Around」等。興味深いのはシットインの「Everybody Says Freedom」ですね。白人の学生達も参加し始めた事もあって「Everybody」なんでしょうね。

また当時に実際に活躍していた人々が語るのが興味深い。今は政治家として活躍するジョン・ルイスはシットインからはほぼ全ての運動で実際に活動してるのですね。でもそのジョン・ルイスが「セルマの血の日曜日の時には本当に死ぬかと思い覚悟した」と語っていた。そして沢山の人々が他ではあまり聞けない話しも聞かせてくれている。マーティン・ルーサー・キング牧師が銃で撃たれて倒れた時、救急車の手配をしようと電話をかけたが、そのオペレーターはあまりの事態に心臓発作を起こしてしまったとか...

在り来たりな言葉かもしれませんが、歌によって一つになり、そして心の支えになっていた事が良く分かります。

うーんでも最後のラストショットがオバマ大統領の宣誓シーン。あれは要らなかったかもー。

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(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)