SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Rudy Ray Moore: Live at Wetlands N.Y.C / 日本未公開 (2000) (Video) 757本目

全身ちん○男(彼への褒め言葉でこれ以上の言葉ある?)ルディ・レイ・ムーアドールマイトと言った方が分かるかも?その男のライブ映像。ルディは残念ながら2008年の10月に他界。多分天国で今でも多くの人をギョッとさせ笑わせている事と思う。やっぱりこういうライブ映像は大好きです。ライブハウスという狭い空間で感じられるライブ感は味わえなくても、それでもこうやって遠く離れた別の国でも、そして天国に行ってしまってもう会えなくても、こうやってその人の存在を感じる事が出来るから。

しかしこのライブ映像は想像とは違っていた。ルディのエロネタ満載かと思えば、確かにエロネタは他の人の1000倍は多いけれど、それ以上にちゃんと普通に歌ってる。しかもこの会場ウェットランズというのは、ロックの聖地みたいなライブハウス。2001年には閉鎖してしまったみたいだが、それ以前には多くのロックミュージシャンがNYに行った時にお披露目として演奏する場が、このウェットランズだったみたい。パールジャムとか、オアシスやサブライムとかもそうだったらしい。そんな場所で行う全身ち○ち○男の熱いライブ。その時なんと73歳ですよ!!腰は怪しく振るわ、ブルース歌うかと思えば、ノリノリの曲歌ったりと、お盛ん。笑ったのが「Scratch My Back(背中かいて)」という曲の為にあるのが、ルディ・レイ・ムーア特製の孫の手!会場でも売ってたらしい。それをステージに持ってきて、客席の一番前に居た女性に渡して、ルディの背中をかいてもらう。その女性がこれまたルディが始まった時からずっとちょっかいを出していたので、もうその頃には打ち解けていたのか、渡されて最初は普通にかいてたのだけど、突然ルディの股間を攻撃。これには大笑いしてしまったわ。ルディがルディなら、客も客なんですわ。ま、こういう所にルディの凄さを見ましたよ。実は客席の一番前にはもう1人別の女性が居たのだけど、見てすぐに分かったんでしょうね。ルディはその女性に向かって「このライブがどんな風になるか分からなかったから、今びっくりしてるんでしょ?」って。で、もう1人の女性の方がノリが良いと分かったから、孫の手を渡したんでしょうね。そういうハプニングは、もうルディの頭で操作されている感じがしましたよ。さすがのベテラン。

そして面白かったのが、第1部がドールマイトのキャラで、第2部がピティー・ウィートストローのキャラ。ドールマイトも好きだけど、ピティーも好きなので嬉しかった。彼の映画でも御馴染みのサイドキックキャラのジミー・リンチとの絶妙のコンビも見せてくれる。ザ・タイムのモリス・デイとジェローム・ベントンみたいな... ジェームス・ブラウンとボビー・バードみたいな... この2人が良い感じ。

歌については全然触れなかったけど... なんていうか歌も絶品に上手いわけじゃないんだけど、ルディにしか出せない絶妙な魅力がありました。

こんなショーをするのはドールマイトだけでしょうね。あんなエロネタを73歳でやっても説得力があるのが凄い!73歳だからって下手にバイアグラネタなんてしませんよ!!!生涯現役です。さすがですよ。

Rest in peace, Mr. Moore. I know you entertain people wherever you are. And I know you are still POPPING THEM in there!!!

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(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)