SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Ballad in Blue / 星空 (1964) 685本目

この前書いたサミー・デイビス・ジュニアの「A Man Called Adam / アダムのブルース/天才トランペッターの愛と挫折 (1966)」と同時に発売されたDVD。あのレイ・チャールズ御大が主演。しかも本人役で。途中で、ジェイミー・フォックスが演じているんじゃないかと思った程。やっぱりジェイミー・フォックスの「Ray / レイ (2004)」は卓絶した演技だったと改めて思った。だってレイ・チャールズ本人が演じたレイ・チャールズはジェイミーが演じたのと同じものだったもの。

物語はレイ・チャールズがツアー中のロンドンで出会った同じ盲目の少年を親身に助けるという、なんて事ないストーリー。この時代にはありがちな設定ですね。しかもその子のお母さんがシングルマザーで、その彼氏が偶然にも(もちろん演出上必然だけど)ミュージシャン。しかも売れないクラブミュージシャン。それをまとめて面倒見てしまおう!というのが、レイ・チャールズ。男気あるね!そこまで親身になって助けなくても...とも思うけれど、ラストのレイの態度がカッコいい。障害を持った息子に罪の意識を持っていて過保護過ぎる母親に対しての態度が素晴らしい。でもまあ、この映画で一番素晴らしいのが、レイ・チャールズの歌なのは間違いないです。レイ・チャールズの初期のベスト盤のような作品。しかも「Hit The Road Jack」を子供と一緒に楽しそうに歌ったり、「Unchain My Heart」をライブで歌ったり、「What'd I Say」を〆に歌ったり... オープニングの曲もミュージックビデオ風でものすごくカッコいい作り。しかもレイ・チャールズの周りも本人達が出てたりするので面白い。レイレッツとかアシスタントのジョー・アダムスとか。でもジョー・アダムスだけはなぜか名前が変わっていてフレッド役。割りと台詞も多かったりする。そして意外と自然と演技をやってたりする。気になったのでIMDBをチェックしたら、以前から映画出演経験があったんですね。納得。あの「Carmen Jones / カルメン (1954)」に普通に出ていたとは!やっぱりこの辺のレイ周辺関係は「Ray / レイ (2004)」のお陰で人物像が分かっているので、面白いですね。あ、このレイレッツのメンバーと浮気してたんだとか。

やっぱり映画はレイ・チャールズあっての映画であって、レイ・チャールズを楽しむ映画であり、映画自体を楽しむ作品ではないですね。80年代のたのきん映画的ですな。映画の事で音楽の事じゃないよ。レイ・チャールズの音楽を楽しむということで見るのに丁度いい映画。音楽の面はたのきん映画じゃないです。レイ・チャールズの音楽の様々な表情が上手く演出されていて楽しいです。ただ物語は誰でも読めてしまうんです。ダイハードなレイ・チャールズのファンは是非手に入れてください!

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(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)