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Glory & Honor / 栄光への道/北極を目指した男たち (1998) (TV) 118本目

いやー、ロサンジェルスは今週末のオスカーの話題でもちきりです。早いですよね。これが終わるとアワードシーズンも一段落。誰になるか本当に楽しみ。中でもタラジ・P・ヘンソンかな。そのタラジ・P・ヘンソンとは血縁関係のあるという噂があるのが、この映画の主役マシュー・ヘンソンです。今日の入りは無理矢理だね。マシュー・ヘンソンはロバート・ピアリと共に(西洋人として)一番最初に北極点到達した探検家。タラジの高祖父という噂もありますが、それは間違いだと思います。マシュー・ヘンソンはアメリカ人女性と2度結婚してますが、その2人との間に子供は居ない。グリーンランドイヌイットの女性との間には一人の息子が居るので、その息子(生まれてからずっとグリーンランド在住)の子孫が直接の子孫であって、アメリカに子孫がいる事はないので自動的にタラジの高祖父とはなりえない。ただマシュー・ヘンソンには姉妹が居て、更に腹違いの兄弟が居るので彼等の子孫という可能性は高い。しかもその子孫はマシュー・ヘンソンが生まれたメリーランド州やワシントンDCに居るので、ワシントンDC出身のタラジもその一人だと思います。もし直接だったらヘンソンの婚外の子孫となりますね。そうだったらまた新しい歴史が発覚という事になりますね。顔とかは割りと似てるんですよね。ビデオの整理をしてまして、久々に見てみました。

このロバート・ピアリの物語は、私が中学時代の英語の教科書に載っていたので良く覚えている。でもマシュー・ヘンソンとの物語ではなく、もう一人の探検家とどちらが先に北極点に辿りつくかという物語だった。当時敗れた探険家を思い切なくなったのを良く覚えています。英語の教科書で覚えているのが、この話しとマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師のスピーチだけですわ。後は全然覚え無し。それ程、切ないインパクトのある話だったんですよね。この映画のマシュー・ヘンソンも私が英語の教科書でロバート・ピアリについて知ったあの頃...1980年代に入ってからようやくアメリカでも功績が認められるようになりました。この映画ではマシュー・ヘンソンにスポットが当てられていますので、彼に対しては感傷的な演出が多かったですが、ロバート・ピアリについては割りと抽象的。黒人に対して差別的な事が当たり前だった時代に、マシュー・ヘンソンを助手にしていたという事側は、ピアリが博愛主義者だからと思われるかもしれないが、実際はそうではなかった。ピアリがどうしても自分が一番先に北極点に到達したいという野望故の事だったと思う。ピアリが裏で手を回したという事は、この映画では描かれていないが、そういうピアリの面がこの映画では良く表現されていたと思う。でも、マシュー・ヘンソンはピアリに認められる為に人一倍努力したのも本当だと思う。でも上で書いた通り、マシュー・ヘンソンにもイヌイットとの間に子供が居たけれど、この映画でその事実が描かれているのはロバート・ピアリのみ。しかもピアリはそれに対して「イヌイットの子は都合が良かっただけなんだ」なんていう台詞を言わせてます。

大好きな映画「Sounder / サウンダー (1972)」で子役だったケビン・フックスが監督。グリーンランドや北極でのシーンが素晴らしい。厳しさを感じます。オープニングでイヌイットが太鼓を叩いてるシーンとか素敵です。主役を演じたデルロイ・リンドーが淡々とナレーションしているのも好きです。あの渋い声と厳しい映像がマッチしてます。ケビン・フックスの実の父のロバート・フックスも出てきます。息子とちょっとだけ共演。仲がいいんでしょうね。メルヴィン・ヴァン・ピープルスの所もそうですが、息子が同じ道に進んでいるという事は、父親としても権限があってカッコいい親父なんだろうなって察しますわ。

何はともあれ、アメリカという国はやっぱり何をしても勝った者が残る。Winner Takes Allの国ですわ。ピアリの情熱は日本ではかなりドンびきされると思う。

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(4.5点/5点満点中:ビデオにて鑑賞)