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ろーりん!ろーりん!燃え続けるタラジP姐『Proud Mary』

黒人女優が主役の本格アクション。久々。ひょっとしたら『Colombiana / コロンビアーナ (2011)』ぶりかもしれない?しかも啖呵を切らせたら黒人女優一、いや女優一のタラジ・P・ヘンソンが主役。これはテンション上がる!...が、アメリカでは何故かあんまり宣伝されなかった。それは恐らく私が一番最初に書いた「黒人女優が主役」っていう部分ではないか?と言われている。なので、黒人の俳優仲間が「なんか宣伝あんまりされていないけれど、タラジの最新作が公開するから見てねー」とこぞってSNSで宣伝していた。そういう所が良いよね。という訳で、この作品を。

ボストンの街。朝からびっしりとトレーニングしているメアリー(タラジ・P・ヘンソン)。化粧をして出かけるのかと思ったら、別のアパートに居た男を殺した。メアリーは殺し屋だったのだ。そのアパートに人の気配を感じて別の部屋を確認するメアリー。男の子がヘッドフォンでゲームをしていて、気づかなかったようなので、そのままにして帰った。それから1年後、ダニー(ジャヒ・ウィンストン)は麻薬取引で、お金を誤魔化されそうになり、銃口を向けた。何とか難を逃れ、ボストンの街を眺めながら一人でサンドイッチを頬張った。それを見つめているメアリー。今度は、麻薬取引のボスに怒られ殴られた。ダニーが疲れてベンチで寝てしまった所に、バックパックを奪われてしまった。危機一髪な場面になぜか登場しダニーを助けるメアリー。行くあてのないダニーをアパートに住まわせるメアリー。奇妙な2人が暮らし始めるが...

ツイッターに書いてしまったのですが、ジェラルド・バトラーが主役をしてそうな渋いアクション映画。それもその筈でバトラーが主役の『エンド・オブ・キングダム』のババク・ナジャフィが監督。冒頭からザ・テンプテーションズの「Papa Was a Rollin' Stone」の曲でタラジがトレーニングし、感動的なシーンでは「Ain't No Love In The Heart Of The City」のカバー曲、そしてもちろんこの映画のタイトルと同じティナ・ターナーの「Proud Mary」が一番のクライマックスシーンで流れる...のだけど、「Proud Mary」って物凄くアッパーな曲なので、この映画の渋さと見事にマッチしておらずビックリした。どうせこの曲使うのが分かっているんだし、タラジもかなりアッパー系の人なので、それに合わせたストーリーが良かったのかな?とは思った。あそこだけ急にテンション上げるのは無理。突然明るくなるからね、ビックリするよ。テンプスの曲といい、ティナの曲といい、どうやらローリン率は高い。負けじとタラジもローリン!するかどうかはお楽しみに。

そしてボストンと言えば、私にとってはニュー・エディション!BET制作の『The New Edition Story / 日本未公開 (2017)』でリードボーカルのラルフ・トレスヴァントの小さい頃を演じていたジャヒ・ウィンストン君が今回のタラジのお相手。ジャヒがこれまた可愛い事!目のウルウル度が小動物系。そりゃね、ああなりますわ!

クライマックスの曲が合っていない以外は、面白かった。テンション低いタラジも久々で良い。アクションも割と頑張っている。でも、やっぱりアッパー系のタラジが2丁拳銃で啖呵を切りながら、けちょんけちょんにしている所でティナの「Proud Mary」がテンション高く流れる...っていう映画も観たかったかな?

Proud Mary / 日本未公開 (2018)(3.75点:1621本目)