Cast >> Leon (Little Richard), Jenifer Lewis (Muh Penniman), Carl Lumbly (Bud Penniman), Tamala Jones (Lucille), Mel Jackson (Bump Blackwell) ...
Director >> Robert Townsend
Writer >> Bill Kerby, Daniel Taplitz
Producer >> Iain Paterson
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
The originator, the emancipator, the architect of rock & roll
ジョージアのメイコンで小さい頃から女性のオシャレを楽しんでいたリチャード・ペニマン(レオン)は父から怒られていた。しかし教会では持ち前の才能を発揮して聖歌を歌っていた。その教会でピアノで激しい曲を弾いて歌っているのを発見されて、牧師と父に激怒されて、アトランタに出た。皿洗いをしながら、クラブでピアノを弾いて歌っていた。リトル・リチャードと名乗るようになり...
リトル・リチャードが叫ぶように彼はロックの創設者で解放者で建設者である。それと同じようにこの映画を作ったロバート・タウンゼントは、音楽映画の枠組みを作った創設者で解放者であり建設者でもあるように思える。「ドリームガールズ」や「レイ」等のオスカー級の映画もやっぱり彼のこの「リトル・リチャード」や「ファイブ・ハートビーツ」の影を感じしてしまう。この映画を見ると「ドリームガールズ」も「レイ」も、少し物足りなさを感じてしまうのだ。それはきっとロバート・タウンゼントのその映画の題材となったミュージシャンへの愛だと思う。この映画ではリトル・リチャードを愛するからこそ、パンケーキ31やルシールとのエピソードがしっかりとしている。また父親との葛藤と愛、母親の無限なる愛はリトル・リチャードという人物像を形成している。
この映画での好きなシーンは、リトル・リチャードとパット・ブーンのレコーディングシーン。リチャードとチャック・ベリー、ボー・ディドリーが集まってパット・ブーンについて語っている映画もあるけれど、これは見事に彼等のその時の苦悩を分かりやすく、そして気持ち良い形で映像にしている。
また主演を演じたレオンは、映画で幾度もミュージシャンを演じているが、どの映画でもそのミュージシャンにしか見えない凄さがある。この映画では、私達が想像している完全なるリトル・リチャードの姿を演じている。他の映画では、リトル・リチャードとは全然タイプの違うデビット・ラフィンを演じていたりするのだ。
ロバート・タウンゼントのリトル・リチャードへの愛と尊敬を感じるからこそ、この映画を見終えた後は優しい気持ちになれる。そしてリトル・リチャードへの愛と尊敬もより一層感じてしまうのだ。
(Unknown:TVにて鑑賞, 11/08/08:DVDにて鑑賞)