SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

The Five Heartbeats / ファイブ・ハートビーツ (1991)

Cast >> Robert Townsend (Donald 'Duck' Matthews), Michael Wright (Eddie King, Jr.), Leon (James Thomas 'J.T.' Matthews), Harry J. Lennix (Terrance 'Dresser' Williams), Tico Wells (Anthony 'Choirboy' Stone), Diahann Carroll (Eleanor Potter), Harold Nicholas (Ernest 'Sarge' Johnson), Tressa Thomas (Duck's Baby Sister), John Canada Terrell (Michael 'Flash' Turner), Chuck Patterson (Jimmy Potter), Hawthorne James (Big Red Davis) ...
Director >> Robert Townsend
Writer >> Robert Townsend, Keenen Ivory Wayans
Producer >> Loretha C. Jones

総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5

Bitter Sweet
ダック(ロバート・タウンゼント)、弟のJ.T.(レオン)、エディ(マイケル・ライト)、ドレッサー(ハリー・J・レニックス)、クワイアー(ティコ・ウェルス)の5人はボーカルグループとして、劇場で開催される大会に出演していた。最初は中々芽が出なかったが、彼らの才能に気づいたジミー(チャック・ポッター)がマネージャーにつくと、その才能を開花させていった。しかしエディがドラックやアルコールに溺れていき、メンバーを離れていった。そこからどんどんと問題が重なっていき...

ロバート・タウンゼントの作る暖かさ・優しさが大好きである。夢がある。必ず見た後には、いい気分になる。でもそれだけじゃない。人生の厳しさとか不条理さとかもちゃんと見せている上で、最後にはいい気分にしてくれる。人間ってやっぱりいいなって思わせてくれる。だからこそ、数々ある音楽やミュージシャンをテーマにした映画の中でも、この映画は私のトップ1である。もちろん、音楽の映画であるので、その音楽の楽しさも一杯だ。時代毎に少しづつ曲が変化しているのは、やはりこういうボーカルグループの歴史を感じて面白い。また作曲に行き詰まったダックが、妹と歌うシーンは何度見ても楽しい。音楽の素晴らしさを体現している。また、切羽詰まったエディがボロボロの姿でメンバーの前で歌うシーンは、やはりあまりにも悲しすぎる。この映画はやはり音楽によって活きている事を証明してくれる。

ロバート・タウンゼントの映画は甘いだけじゃない。酸いも甘いも噛み分けているからこその暖かさと優しさである。それが音楽と共に心地よく人々の心に染み渡っていく作品。

(Unknown, 3/31/08:DVDにて鑑賞)