彼の出演作で見てないのは何かなーと思っていた。手持ちであるのは、これと「Penitentiary II」。いきなり「2」から見るのもと思ったので、こちらの作品を。「Coming to America / 星の王子ニューヨークへ行く (1988)」のマクドーウェルさん事John Amos (ジョン・エイモス)も出てるし、その彼の息子K・C・エイモスが監督だし。あんまり長くないし。
この映画は、ジョン・エイモスの実の父ジョン・エイモス・シニアの実体験の物語だそう。実はジョン・エイモスの息子K・C・エイモスはおじいちゃんになるジョン・エイモス・シニアを撮ったショート映画「Syphon Gun」でサンダンス映画祭ショート映画部門で賞を受賞している。今回はそれを映画として製作した感じ。今回の映画のラストクレジットでちょこっとジョン・エイモス・シニアが出てくる。かなりヤンチャというか...ハイパーなおじいさんを想像させてくれてます。このおじいちゃんが話したら面白いんだろうなーって思います。
インディらしくハチャメチャというか...かなり際どいギリギリの所まで攻めているんですけど、そこがあんまり面白くないというか。エイモスの隣人がブラウン一家。聖書のニコデモから名づけられたニコデモスはニ○ーと呼ばれてます。書けないじゃん。後は、ナンバーばかりのナンバーに、いつもエロい事を考えているホーニー(2ライブクルーに「ミー・ソー・ホーニー(俺はとってもエロ)」って曲がありましたね)後は話し方から歩き方まで白人そっくりのホワ○ティー。これも書けないじゃん。でも面白くないです。ニ○ーを演じたのが「Corey Holcomb: The Problem Is You / 日本未公開 (2004)」のコリー・ホルコム。ここでの演技は中々。ナンバーを演じたのが「Pootie Tang / プーティ・タン (2001)」のJB・スムーブ。ここでは超普通。
ちなみにタイトルのウォーターメロン事スイカ。黒人をすいか好きでスイカばかり食べている図というのは、タブーとなってます。ステレオタイプだと言われてしまいます。うちの夫は気にしすぎで「人の前ではすいかを食べたくない」という程です。過去の映画でそう描かれていたからです。ここにもバラク・オバマへの差別でフードスタンプ(低所得者が貰える)にオバマの顔(なぜか体は馬)にスイカ、KFC、クールエイド、BBQリブ肉の写真が載ってます。そういう風にスイカは使われてしまいます。役名にしてもタイトルにしても内容にしても、かなりタブーに果敢に挑戦した感じはあります。でもなぜか面白くないんです。1時間30分程の映画なのですが、私は2回に分けて見てしまったくらいです。インディ作品でも、もうちょっと作りようによっては面白かったんじゃないかな?と思いました。
面白かったのは、ジョン・エイモスが映画の中で「クンタ・キンテにそっくりな男」と言われてます。クンタ・キンテと言えばTV界伝説のミニシリーズ「ルーツ」です。ジョン・エイモスはクンタ・キンテを演じて有名になりました。「The Players Club / ザ・プレイヤーズ (1998)」は「Good Times」の方をいじられてましたが、今回は実の息子にクンタ・キンテをいじられているので◎。息子も学校でクンタ・キンテって言われただろうし。
ルディ・レイ・ムーアは友情出演みたいな感じでなぜかエンジェル。でも話し方がそのまんま「ドールマイト」!あのまざーふぁっ○ーが炸裂してます。やっぱり独特。
でもDVDのジャケット見て、こんな感じだろうなーとは思ったのでこんな感じでしょう。
感想はこちら。
(2.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)