黒人コメディアンの憂鬱??
クリス・ロックのHBOスペシャルが放送されるので、プロモーションで色々と出演している。一昨日だったかな?には、CNNのラリー・キング・ライブにも出演していた。そこでの質問はすべて政治絡み。HBOスペシャルに関しての質問は殆ど無かった。今回のクリス・ロックのスペシャルは、アメリカ・イギリス・南アフリカで行ったスタンダップ・ライブである。私は3カ国の反応の違いとかを聞きたいと思っていたのだけど、全くなし。全てビル・クリントン、サラ・ペイリンなどの話題ばかり。
いつの日からか、コメディアンは政治的な意見を求めれるようになっている。それに気づかせてくれたのが夫の一言、「リチャード・プライヤーはこういう番組に出れないよな。」私はとっさに「生きていたら出てたんじゃない?」と答えたんだけど、考えてみたら夫は正しいのかもしれないと思った。
最近、若い黒人のコメディアン達のブログで良く嘆かれているのが「なぜか分からないけれど、オバマはどう思う?今回の選挙はどう思う?と必ず聞かれる。」という事。
クリス・ロックが、その出演中にラリー・キングに思わず言った一言。「俺が黒人だから聞くのか?」
多分そうなんだと思う。みんな黒人がどう思っているのか探りたいんだと思う。コメディアンなら本音を上手く表現してくれるんじゃないか?と期待しているんだと思う。
同じ日に、クリス・ロックはBETの「106 & Park」にも出演していた。そこではやっとたっぷりとスペシャルについて語り「今回のスペシャルでは3都市で同じジョークを披露したんだ。ロンドンでは殆ど白人の観客が同じジョークで笑い、ニューヨークのハーレムでも全く同じジョークで笑ってたよ。なのになんで喧嘩してるんだろうね?俺たちは同じジョークで笑えるって分かってるのに。」