Cast >> Cicely Tyson (Jane Pittman), Michael Murphy (Quentin Lerner), Odetta (Big Laura), Eric Brown (Jimmy), Rod Perry (Joe Pittman), Roy Poole (Master Robert), Thalmus Rasulala (Ned) ...
Director >> John Korty
Writer >> Ernest J. Gaines (novel), Tracy Keenan Wynn
Producer >> Philip Barry Jr., Robert W. Christiansen, Rick Rosenberg
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Narrative
1962年2月。雑誌の記者であるラーナー(M・マーフィ)は、南部の町にやってきた。奴隷時代を経験している110歳の誕生日を迎えたジェーン・ピットマン(シシリー・タイソン)の話を聞き、記事にまとめる事になっていた。ジェーンは、10歳の頃にプランテーション(大農園場)で奴隷として働いていた時の頃から話始めるのだった...
私、見る前までずっと、この話は実話だと思っていたのです。ジェーン・ピットマンも存在するものだと。その位思える程に、題名から説得力のある作品。実際は、作家のアーネスト・J・ゲインズの歴史フィクションが元となっております。でもこれが時代設定といい実に上手い。1962年は公民権運動が中盤に差し掛かった時期であり、人々が宇宙計画に夢中になっていた時代でもある。劇中でもフリーダムライダースのバスが炎上しているシーンがあったり、子供のように可愛がっているジミーがジェーンに運動に参加するように頼むシーンがある。そして、記者がロケットの打ち上げの方を取材するように命令されるシーンがある。奴隷が開放されたのが1862年、丁度100年の年が1962年。元奴隷が生きているのもあり得るのだ。その彼女が生き証人として奴隷が開放されてからの100年を語る。それは彼女が実際に経験したことだけに重く感じる。もちろんフィクションにも関わらず... アーネスト・J・ゲインズが調査によって成せた物語の素晴らしさとシシリー・タイソンの才能に頼る部分が多い。
100年たったその時、ジェーンはそれまで生きていく事が精一杯だった。でもそのジェーンが最後に立ち上がり、自分の足で歩んでいく。その生き証人の姿が100年の歴史全てを物語っている。
(2/21/08:DVDにて鑑賞)