Cast >> Katt Williams, Red Grant, Melanie Comarcho, Luenell ...
Director >> Brit McAdams
Writer >> Katt Williams, Brit McAdams
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
Stoic
コメディアンのキャット・ウィリアムスはハリウッドの映画プロダクションに呼び出された。彼らが製作予定の映画のアイデアを聞かされたキャットは、自分の居場所はハリウッドに無いと感じ、コメディアンの友人を呼んで、全米を回るスタンダップコメディライブを車1台で行うのだった...
コメディアンとしてのキャット・ウィリアムスの心意気を感じる。ドキュメンタリーチックで、しかもそこに他の映画のパロディというコメディ要素を加えながらのオープニング。そのオープニングだけでも十分に新しいコメディの風を感じるのに、それは彼の本職であるスタンダップコメディの序章でしかない。またそのオープニングは、ロバート・タウンゼントの「Hollywood Shuffle」を思わせる良質の風刺だ。ハリウッドに決別してまで望むスタンダップコメディ、今までのスタンダップコメディライブの映像では無かった新しい物を感じる。自分自身が起こした事件を、自分の舞台で弁明する。コメディアンらしい行為。彼にはスタンダップコメディアンとしてのストイックな自覚とそれによって生じる自信を感じる。
オープニングから絶大なるスターのオーラと会場の熱気を感じるが、いつもになく後半はややフェイドアウトな部分も感じる。
つい最近、キャット・ウィリアムスは自分で納得出来ない舞台をやって、会場に来ていた人にお金を返したらしい。そのコメディに対するストイックな部分をこの映像でも十分に感じる事になるだろう。
(2/1/08:DVDにて鑑賞)