Cast >> Hilary Swank (Sarah Barcant), Chiwetel Ejiofor (Alex Mpondo), Jamie Bartlett (Dirk Hendricks), Ian Roberts (Piet Muller) ...
Director >> Tom Hooper
Writer >> Gillian Slovo (novel), Troy Kennedy-Martin
Producer >> Helena Spring, David Thompson
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Truth and Reconciliation
アレックス・ムポンボ(キウェテル・イジョフォー)は、真実和解委員会(TRC)と共に故郷南アフリカのカルーに戻ってきた。またそのアレックスの弁護をするサラ(ヒラリー・スワンク)もまた同じカルーに生まれ育った。14年前にアレックスは、友人のスティーブと共に活動家をしていたが、警察に捕まり共に執拗な捜査によって、虐待を受けていた...
真実と和解。真実を受け入れるのは中々難しい。今回のような場合は、被害者の両親がまだ生きているかも...という希望を摘んでしまうから余計に。また真実は、搾取される側とする側という部分もある。主役のアレックスと法廷で対決することになる元警官のダークという人は、搾取する側とされる側の両方でもあった。また、ダークを搾取していた上司のピートは最後の最後まで搾取し続ける。彼には一生罪を悔い改める事もないだろう。
では、なぜ真実和解委員会が存在するのか?やはり、真実をあくまでも追究する事だろう。罪や悪という言葉には、真実は存在しない。いつも嘘であったように思う。嘘によって搾取されてきた者達にとっての真実は大きな存在だ。その真実を語ったからこそ主人公は被害者の両親と仲直りが出来た。和解するには、真実が必要である事も教えてくれるだろう。
サスペンス映画としての魅力はあまりないが、社会派作品としての魅力はたっぷり備えている。
「真実と和解」。アパルトヘイトの最前線で活動していたデズモンド・ツツの言葉がこの映画を全て物語っている。
(12/23/07:DVDにて鑑賞)