うちの夫がたまたま見ようとしていたので、インフォを読んでいたら面白そうだったので思わず一緒に見てしまいました。IFCというインディペンデンス映画専門チャンネルで放送してました。このチャンネル、よく日本の昔の映画も流しています。気になるチャンネルの一つ。
実際にあったブラジルでのバスハイジャック事件のドキュメンタリーです。バスに強盗に入った犯人ですが、ハイジャックという形になり、白昼堂々の出来事であったためにTV中継され、ブラジルのお茶の間にその映像が流れました。そのTV中継された映像や、実際にハイジャックの人質となった被害者達のインタビューを交えた作品です。そのTV中継された映像がとっても緊迫した状況を伝える際どいシーンが沢山ありました。それに加え、ストリートチルドレンだった犯人の生涯も追っていきます。彼が以前に過ごしたという刑務所やその刑務所で生活する人たちのインタビューに若干映像効果を加えているのですが、それがちょっと怖くてインパクトがある。その犯人のサンドロ・ド・ナシメントの生涯を通して知るブラジルの現状。ちょっと怖くなります。また、あのようにTV中継されるような状況を作っている警察にも不甲斐なさを感じます。もうちょっと見物人や報道陣を整理したりしないのかな?と、不思議に思う。そういう訓練がされてないことも見て感じ取れるし、それを見た市民は不安にも思うんじゃないか?と。ま、その不安がこの事件のラストを物語ってるんですよね。訓練されていない警官のせいで、2人の命が無駄にされてしまう。
ブラジルはよく日本の反対側と表現されるけれど、本当に距離を感じました。「シティ・オブ・ゴッド」と合わせて見たい映画ですね。そういえば、近々「シティ・オブ・ゴッド」の続編と言われている「City of Men / シティ・オブ・メン (2008)」が限定公開される予定。そちらも見たい。
日本版は少しカットされているみたいなんだけど、どこがカットされていたのだろう?やっぱりラストの部分かな?
感想はこちら。
(4.75点/5点満点中:TV放映にて鑑賞)