Cast >> Charles S. Dutton (Boy Willie), Alfre Woodard (Berniece Charles), Carl Gordon (Doaker), Tommy Hollis (Avery), Lou Myers (Wining Boy), Courtney B. Vance (Lymon) ...
Director >> Lloyd Richards
Writer >> August Wilson
Producer >> August Wilson ...
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
The Piano plays own life
ボーイ・ウィリー(チャールズ・S・ダットン)は、友人のライモン(コートニー・B・ヴァンス)を引き連れミシシッピーからスイカを妹のバーニース(アルフレ・ウッダード)の住むピッツバーグで売り、更には土地を買うために家代々に伝わるピアノを売ってお金にしようとやって来た。家の悲劇が刻み込まれたピアノを売ることを、バーニースと叔父のドーカー(カール・ゴードン)は頑なに拒み...
1930年代のピッツバーグが甦るかのような映像です。もちろん実際の1930年代のピッツバーグの様子は私には分かりませんが、こんな感じだったんだろうなーという鮮明な映像です。煌々と黒光りしている家族の歴史が刻み込まれたピアノの姿、そしてバーニースの暗闇での香水の後が光るロマンティックな姿。幻想的な世界に引きずり込まれます。物語も、とっても幻想的。古くからの歴史と共に、神秘的な雰囲気のある神話的物語。
ウィリーを演じたチャールズ・S・ダットンは、いつになく陽気で南部から来た人らしい土着な雰囲気を持っている。お金にとり付かれ、もっと大事な物が見えなくなった男。家族を亡くした事でお金よりも大事な物があると悟っている女。恋人という関係でなく、兄弟というのが面白い設定だったと思う。アルフレ・ウッダードが実に神秘的にその女性を演じている。
家族の大事な物が刻まれたピアノは、独特の他には奏でられない音と曲を生み出す。まさにこの映画の存在と同じだ。
(11/07/07:DVDにて鑑賞)