やっとDVDが出ましたね。でもアメリカのDVDはボーナス映像とか一切無し。全米公開された最新作なのにビックリ。日本でも劇場公開されてDVDも2月25日から発売だそうです。日本版のブルーレイにはボーナス特典が付いてるらしいです。もしかしたらアメリカ版のブルーレイにはボーナス特典とかあったかもしれない。
見たかった理由は沢山あります。まず「Lackawanna Blues / ブルース・イン・ニューヨーク (2005)」のジョージ・C・ウルフが監督な事。彼は映画界ではこれからですが、舞台ではトップの演出家です。前作の演出も素晴らしかったので楽しみだった。そしてなんと言っても出番が物凄く少ないのに今回のオスカーの助演女優賞にノミネートされているヴァイオラ・デイビス(日本語表記はなぜかヴィオラ・デイビスみたいですけど、どう聞いてもヴァイオラですよね)が出ている事。この2点が非常に大きかった。そして80年代にロードショーとかスクリーンとか読んでた世代としては、ダイアン・レインですよね。ダイアン派か真っ赤なビキニのフィービー・ケイツ派に分かれてましたよねー。今のアイドル達に比べたら品があって可愛かったですわ。その彼女ももう44歳。この映画でも皺とか気になりましたが、それすらもナチュラルでいい感じで年を取ってるなーと思いました。
また、原作者のニコラス・スパークスの「きみに読む物語」は面白かったので期待も大きかった。でもその物語自体が、今回のはオーソドックスかな。「きみに読む物語」の時のような「わーーー」と最後に来る感動みたいのが無い作品でしたね。最後は結構駆け足的だったようにも思います。あともう1点あったわ。ジェームス・フランコが出ているのもあって見たかった。「学園天国」を見て以来注目してます。「学園天国」というのもこの映画と同じでテーマや主人公に黒人は関係ないけれど、監督が黒人だったパターンでしたね。
この映画はノースカロライナの島?いちようハイウェイがずっとノースカロライナから繋がっている様子。ハッテラス島という所にある町がタイトルになっているロンダンテなので、いちよう島ですね。この場所がとっても物語を盛り上げています。何と言うか「おもいでの夏」とか「The Inkwell / ファンキー・サマー・ビーチ (1994)」を思わせるノスタルジックなロケーション。同じ海でも確実に太平洋側とは表情が全然違う。夏になると子供達がバケーションでやってきて沢山の思い出を作り子供達を成長させる場所も、冬のオフシーズンは街も寂しげで孤独。その感じがまたロマンチックにしてしまいます。何となく大西洋側の海は、日本海を思わせる節もあるような気がします。それに加えて、ヴァイオラ・デイビスの役がスパイスとなって、アフリカ系アメリカ人のアートがこの映画を神秘的にしてます。やっぱりヴァイオラ・デイビス、オスカーにノミネートされるだけあって素晴らしかった。アルフレ・ウッダードのような存在感かな。
こちらも大人のラブストーリー。でもこの前見たポワチエが70年代に作った「A Warm December / 12月の熱い涙 (1973)」とはだいぶ違う大人のラブストーリーです。ポワチエ世代はお互いを思って我慢する美学とかありましたが、今の世代は絶対に後に後悔しない世代なのかなー。思った事を思った通りにする。子供の為にとか我慢する事はないですよね。子供にも話せば分かってもらえると思っている世代ですよね。だから今の世代は、色んな家庭の形があるのかなって思いました。
この映画で楽しみにしていた事は沢山あるんですが、実際に見てみて思ったのが何も期待していなかったトールソン役のスコット・グレンが素晴らしかった。
感想はこちら。
(4.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)