Freedom Writers / フリーダム・ライターズ (2007) 24本目
やっと書けるぅ〜。
ブログじゃない方のサイトに映画をアップしているので、大体の新作映画の内容やらキャスト・監督に目を通すようにしている。それで、この映画はどういう訳か、アップしなかった。取りあえず内容見てからかなって思ったのかもしれない。いちよう、人目に付くように「ブラックムービー」という括りでサイトもブログもアップしてますが、本当はそんな括りを作っている自分が一番差別的なのかも?とかも思ったりする訳です。でも、アメリカだとそういうサイトも多い。でも逆に言えば、ブラックムービーを上げない映画サイトがわざわざそう書く必要もないだけで.. でも、マイナーであるブラックムービーに限って見たい人も居るだろうし...と、かなりジレンマを抱えながら私もやっているんです。そのジレンマに、最近はまた大きな悩みを抱えている。はっきりとした「ブラックムービー」も減っているという現象。これは、逆に嬉しい悩みなのかもしれない。例えば、最近だったら黒人のティム・ストーリーが監督した「ファンタスティック・フォー」なんていう映画は、所謂「ブラックエクスペリエンス」と呼ばれる、黒人でしか体験出来ない事柄を題材にした映画ではない。となると、「ブラックムービー」と呼んでいい物か悩む。かと思えば、主役も監督も黒人じゃないけれど、「ハーフネルソン」なんていう映画は、黒人という存在無しには語れない映画だったりするのもある。で、共演者や脇役を含めて「ブラックムービー」という映画に括りにすると、おそらく大量の映画を私はアップしなくてはならない。
で、この映画ですね。これは、どちらかと言うと別に黒人だけに拘った訳じゃないので「ブラックムービー」とは呼べないと思う。でも、共演している生徒の中には、物語の重要な部分を占めているし、もちろん黒人がこの映画に居るべき映画であったと思う。でも、それだけじゃなく、ヒスパニックやアジア人等、多くのマイノリティ達全体の問題、そしてそれに対応するマジョリティとの関係。これが、逆にアメリカらしさを象徴していると思った。これこそ、アメリカ映画ですよ。
という訳で、こういう映画が増えるのは、私にとって嬉しくもあり、また大きな悩みを抱える事になる。
と長くなりましたが、主役のヒラリー・スワンクはいつもとは全然雰囲気が違います。ふつーなアメリカ女性。で、ちょっとした髪を耳に掛けるシーンとかに拘りがあったみたいで、オマケ映像では本人のエリンとその話題で、ふつーの若い女性ぽく、2人で「これ(耳に髪を掛ける)やってくれたのね〜〜!」とキャピキャピ話してるのが可愛かった。で、そのヒラリーと対立するのがベテランのイメルダ・スタウントン。ヒラリーとスタウントンは、2005年のオスカーの主演女優賞で争った2人。ヒラリーが「ミリオン・ダラー・ベイビー」で取りましたね。映画でも白熱した2人の戦いが面白かったです。
若い子だったら、優等生クラスから移ってきたヴィクトリア役の子が良かった。ジャマール役の子が、若いときのマーロン・ウェイアンズを思い出すわ。
で、題材になったこの高校の前を何度か通っているのですが、結構平和そうなんですけどね(笑)ロングビーチも結構平和そうなんですけどね。しかも今は、開発が進んでいるのか町並みも綺麗。あんな昼間っから銃声とか聞いた事ないです。ま、その辺は映画用の分かりやすくした演出でしょうね。とは言え、ああいう人種対立は絶対にある筈。
長くなりましたが、映画の感想はこちら。