先日お伝えしたマイケル・リチャーズの騒ぎで、事件の場所となった老舗のコメディ・クラブ「Laugh Factory」で日曜にデーモン・ウェイアンズのライブが行われた。「これは俺達の文化なんだ、奪わないでくれ」と、その場でウェイアンズは20分間の舞台で15回「N-Word」を使用した。1回の使用に付き20ドルの罰金で、300ドルの罰金と向こう3ヶ月は「Laugh Factory」での舞台を禁止させられる。ちなみに、デーモン・ウェイアンズは「N-Word」を商品登録商法しようとして話題にもなった。
http://www.detnews.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20061206/ENT01/612060391
他の記事は割かし私が上で要約した程度しか書いてないんだけど、この上のリンクはとっても詳しく書いてあります。ステージの内容からすると、いつものデーモンの舞台って感じなんだけどね。
「白人にあの言葉を最後に使われてたまるか!」と、OJシンプソンの最近話題になったが出版前にキャンセルになった本のタイトルを持ってきて「If I Killed Michael Richards, This Is How I Did It(俺がマイケル・リチャーズを殺したとしたら、これがその方法)*1」とか、イラク戦争の事もまた白人対肌が褐色の人との戦いとか、有名人が黒人の赤ちゃんを養子にしている事やら、色々と話したみたい。
罰金を払う事や出入り禁止になるのを分かっていて、その問題のクラブでやったっていうのは、デーモンらしいかな... 「In Living Color」の頃に感じた彼の沸々とした怒りをまた感じますね。
あんまりデーモンの舞台を知らない日本人の方々にこれだけは言いたい。デーモンは「N-Word」を多用するようなコメディアンじゃない。クリス・ロックやクリス・タッカーに比べると、全然使用率は低いです。全然使わない訳じゃないけどね。
ファンなら今回のはわざとだって分かる筈。
それでね、上のソース記事にも書いてあるけど、「Laugh Factory」はリチャード・プライヤーが有名になったクラブでもある。ここのオーナーとは、プライヤーが「N-Word」を使う事で揉めたらしい。それでもプライヤーは使い続けた。でも彼がアフリカ旅行した後からは、「N-Word」を舞台で使わなくなったのも有名な話。
デーモンは、それも承知だろうしね。
「N-word」はね、私はもちろん使わない。でもね、それは逆差別だって言われるかもしれないけれど、白人は絶対に使わないべきだと思ってる。その言葉には、深い歴史があるからね。でもね、コメディは実生活のファクター。コメディアンが発するのと、一般人が発するのでは、だいぶ意味が違ってくるかなって思う。マイケル・リチャードもコメディアンではあるけれど、あれはコメディじゃなかったからね。白人のコメディアンでも「N-Word」を舞台で使用して、それを笑いに変えられる人もいる。こうやって問題に一石投じられるなら別かなって思う。デーモンの場合は、商品登録商法の頃からその言葉については、色々と思う事があるでしょうし。わざと使ってますからね。
私が惚れた男だけありますわ。