上のスパイク・リーのドキュメンタリーも素晴らしかったですが、ハリケーン・カトリーナから1年目の今日、各局で特集を組んで放送している。
前にも触れたCNNのアンダーソン・クーパーも現地入りして、「Then & Now(あの時と今)」というタイトルで今もあまり変わってない町の様子を伝えていた。
私が心痛んだのが、昨日NBCで放送していたブライアン・ウィリアムスの特集。アンダーソン・クーパーの「Then & Now」と変わらないが、ウィリアムスが被害当時に会った人々の現在を伝える内容だった。
ウィリアムが被害時にスーパードームで会ったのが、家族を大事にしているアルバートだった。彼は、災害後に家族と共にテキサス州のサン・アントニオに移ったが、修士があるのにも関わらず仕事が見つからずに、16年一緒だった妻との仲が突然悪化し、離婚し家族と別れ、ニューオリンズに戻ってきていた。上のスパイク・リーの映画にも出てきたが、Femaトレイラーと呼ばれている移動式の簡易家に住んでいる。前からやっていた、ドラック中毒者の為のカウンセリング所が開ける事を願っている....という。
悲しすぎる現実です。
もう1人は、災害時に道端で発作を起していた。周りの見知らぬ人々が、避難場所にも残り少ない水を一生懸命男性に与えて、大きな声で「しっかりしろ!生きるんだ!」と介護していたシーンを、たまたまNBCのウィリアムスのクルーが撮っていた。1年目になる際に、NBCの番組でこの男性を知る人を探していたら、本人から連絡があった。その本人にウィリアムスが会い、インタビューをした。カルビンという男性は、元々てんかんで悩んでおり、助けてくれた見知らぬ人に、感謝を述べた。カトリーナの時に、木が彼に落ちてきて以来、話す事も困難になった。その彼は今、ホームレスとしてニューオリンズに残っている...
悲しすぎる現実です。
なぜに未だにこんなに大きな問題を抱えているのだろうか?もうちょっと復旧が早く進められていたら、アルバートは妻と別れずに、今頃家族でニューオリンズに戻ってきたかもしれない... もうちょっと早く医者が早くスーパードームに到着していたら、カルビンは話す事が困難になっていなかったかもしれない...
カトリーナが残したものは、想像を遥かに超えた大きな問題。
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未だこんな時期なのに、自分のPRしか強調しないこの人は、何なんでしょうか?