If God Is Willing and da Creek Don't Rise / 日本未公開 (2010) (TV)
Cast >> Calvin Mackie, Mitch Landrieu, Jacques Morial, Fred Johnson, Tanya Harris, Ray Nagin, Tracie L. Washington, Garland Robinette, Kathleen Blanco, Douglas Brinkley, M. Endesha Juakali, Phyllis Montana LeBlanc, Ned Sublette, Robert Tannen, Karen Carter, Ben Marble, Mary Howell, Anderson Cooper, Brad Pitt, Russel Honore ...
Director >> Spike Lee
Producer >> Spike Lee, Jon Kilik, Samuel D. Pollard
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
Who Dat?
スパイク・リーが2006年に制作し放送したハリケーン・カトリーナのドキュメンタリー「When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts / 日本未公開 (2006) (TV) 」のフォローアップ。
前作のパワフルさ故、もう前回のをなぞる位なのではないかと思っていた。いやいや今回もそのパワフルさを上回った、さすがスパイク・リーと思える力強い作品。前回もブッシュ政権を責める内容だったが、今回はもっと核心をついた作品だ。カトリーナ以降のニューオリンズの問題が沢山出てくる。住宅問題に被害者の精神状態、学校、犯罪などなど... 未曾有の地震を経験した日本にも、参考にする事がありそうだと思った。残念ながら反面教師としてだが。
酷い。とにかく酷い。有名になったFEMAのトレイラーにホルムアルデヒドの問題があった事は知らなかったし、1つの地区に5つあった学校が1つに減らされたり、街が壊滅した事を口実にして、新しいプロジェクトを始めるべく地上げをしたりと、まあ酷い。同じく被害を受けたミシシッピとの比較も興味深い。全てが政治と金。最悪である。自殺もアメリカの平均に比べて2倍と多いのも分かる。
ただハイチの地震は、この問題とは関係なかったとは思う。確かに政府の対応の比較としては興味深い。でもあそこまでこの作品の中で時間を割く必要はあったのかは疑問。
もう最初のフィルムの1コマからスパイク・リーなのだ。いつものテレンス・ブランチャードの曲にのった怒りのフッテージ写真。そこに問題がある限り、スパイク・リーが最高の形で怒り続けるのだ。
(6/3&4/11:DVDにて鑑賞)