1974年の「ロンゲスト・ヤード」は、見た記憶もあるのだけど、全然思い出せなかったので、2005年版を見る前に予習の為、同じ日に見てみた。
1974年版は、その時代の良さと、バート・レイノルズの当時のセクシーさと危険な雰囲気が生かされていて面白かった。
2005年版も、やっぱり今の時代の良さがあって、テンポがいいし、より分り易い内容になってる。ただ、今を意識しすぎた「マトリックス」みたいな映像はいらなかったかも。「ロンゲスト・ヤード」には忘れられない、おかまちゃんのチアリーダーもパワーアップ。1974年版は、「シュープリームス」系だったのが、今回は「デスティニーズ・チャイルド」風に変身。時代を感じる。
同じ日に見てみるのはお勧め。細かい部分が、結構忠実に再現されていたり、またこの場面は現代ではこうなるかーみたいな事が詳しく分る。逆に、ドキドキするシーンでは、ちょっと裏切られたりと、かなり面白くなる。
アダム・サンドラーらしさもあって面白い。ただ「ウォーター・ボーイ」だった彼が、プロのNFLプレイヤーにだけは、どうしても見えてこなかった。バート・レイノルズは実際にプロ寸前選手だっただけあって、さすがに貫禄があったけれど。
だからこそ、2005年のリメイク版にも、バート・レイノルズという存在が必要だった訳だ。やっぱりこの存在なしに「ロンゲスト・ヤード」は有り得ない。このリメイク版に、バート・レイノルズと契約できた時点で、成功作品になってる。
私的には、テリー・クルーズが踊るだけで満足。なんでこの人が踊ると最高に面白いんだろう??クリス・ロックも演技が上手になってきてる。切ないな。「マダガスカル」といい、映画運がいい。ボブ・サップもかなり出番が多い。顔が出てないけれど、声だけのシーンがあって、それが最高に面白かった。
1974年のオリジナルを見てラストを知っていても十分に楽しめる。
The Longest Yard (1974) 4.25点/5点満点中(DVDにて観賞)
The Longest Yard (2005) 4点/5点満点中(劇場にて観賞)