That Awkward Moment / 日本未公開 (2014) 1237本目
成功を約束されているであろう羨ましい名前マイケル・ジョーダンであるマイケル・B・ジョーダンが出演のコメディ。マイケル・B・ジョーダンは本当に注目株。これからもっともっと名前を聞く事になるであろう若手。私も本当に今後が楽しみにしている俳優の1人。それに「ハイスクール・ミュージカル」の頃に比べるとちょっとだけ丸くなったかな?でもそれでも2枚目なザック・エフロンと、ジョン・キューザックの80年代の生き写しのようなマイルス・テラーの3人が主役。
極寒2月のニューヨーク、しかも深夜にジェイソン(ザック・エフロン)は4時間も公園のベンチに座っていた... 時は数ヶ月前に戻り、ジェイソンは別れを切り出されていた。しかしジェイソンの方は付き合っていた自覚もなかった。ジェイソンにとっては所謂セフレであった。一方ジェイソンの親友であるマイク(マイケル・B・ジョーダン)は、妻がモリス・チェスナット似の男と浮気しているのに出くわし、離婚を言い渡された。ジェイソンと友人のダニエル(マイルス・テラー)は、励まそうと「独身時代の頃のように飲もう!」と誘う。しかしマイクは家でアイスクリーム食べていたい...と乗る気ではなかった。マイクも独身になる事だし、恋人を作らずに3人でもっともっと独身時代を楽しもうぜ!と誓いを立てる3人。そのバーで、ダニエルはいつもように女友達チェルシー (マッケンジー・デイビス)を使ってナンパ、そしてジェイソンはエリー(イモージェン・プーツ)と出会い意気投合し一夜を過ごした。肝心のマイクはメガネっ子と出会い、電話番号を貰ったが掛ける気は全くなかった。3人は誓いを守ることが出来るのか?
まあね、なんか書くと独身男たちのきままなコメディって感じだよね。私も途中までそのように思いながら見ていた。所が、ザック・エフロンが玩具のチ×チンを丸出しでジーンズにつけていた辺りから、その考えは一転した!というか、正式に言えばそのちょっと前にその玩具のチンチ×を買いに行った如何わしいお店でザック・エフロンとマイルス・テラーが「お前がゲイだったら、お前は俺と付き合うか?」という会話辺りから一転した!「付き合わねーよ!」と返されて怒るんだ。そんなたわいも無い男同士の会話が面白い。ザック・エフロンがこのタイトルになっている「その心地悪い気まずい間」を作るのが非常に上手かった。マイルスと、マイケル・Bと、そして相手役に、出版社の上司に...と、気まずい間を沢山生んでいた。何ていうか空気読めない奴なんだけど、悪い奴じゃない。悪気がある時もあるけど、基本悪い奴じゃないからね。
そしてマイケル・Bが「あいつ○○に似ている」とやたらと有名人に例えるのも面白い。他の2人は黒人じゃないから、黒人俳優ではピンと来ない。モリス・チェスナットの時にもマイルスは「誰?」っていって、「Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)」のリッキーだよ!っていうと、あーー!ってなるのが面白いね。「リッキー、最高だよねー」と。そういう普通の会話が面白い。そしてその感じが最後のエンディングロールで、おまけのサプライズに利いてくる!あの人がー!って、マイケル・Bが以前に共演しているのでその関係だろうね。という訳で、最後まで見逃せません!
という事で、マイケル・Bが他の2人の白人と親友っていうのも、説得力があるよね。ドナルド・グローバーもそうだけど、最近の若い子(もちろん俳優も含めて)って、そういう雰囲気がある。そういう雰囲気を作るのが上手いというか... と言っても、「あいつすっかり白人にセルアウトしたな!」と黒人側にも思わせない雰囲気ね。やっとそういう時代になったのか...と、思ったり。
この3人の普通さが自然で面白い。まあ最高に面白い!!って訳じゃないけど、そこそこ面白いね。イモージェン・プーツの雰囲気もあって、あの公園のシーンは中々やるなって思わせて、ちょっとだけ小洒落た感じのラブコメとして楽しめる。
(3.75点/5点満点中:5/16/14:DVDにて鑑賞)