Cast >> Francine Everett (Gertie La Rue), Don Wilson (Diamond Joe), Katherine Moore (Stella Van Johnson), Alfred Hawkins (Jonathan Christian) ...
Director >> Spencer Williams
Writer >> True T. Thompson, W. Somerset Maugham
Producer >> Bert Goldberg
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント 4.25点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> 4 演出 >> 4 音楽 >> 5
"She's gonna get what's coming to her"
カリビアンの島リニダッドに、アメリカのハーレムからやってきたスーパースターのガーティ・ラルー(フランシーン・エヴァレット)と一行がやってきて、島はガーティを歓迎した。島一番のホテルで、取り分け一番いい部屋を用意されたガーティ。しかしお陰でホテルが一杯になってしまい、後から来たクリスチャン(アルフレッド・ホーキンス)と助手は1部屋しか空いてなく、粗末な部屋で激怒していた。そしてガーティの一行であるバックダンサーの女性たちは、ガーティの横柄な態度にイライラしていた。しかしガーティが上演する会場の主であるジョー(ドン・ウィルソン)は、既にガーティの虜となっていた。しかし、ジョーのお抱えピアノマン(ピアノ・フランク)が「昔違う名前でどこかで見たような...」とジョーに言い、ピアノマンがとある曲を弾くと、ガーティは顔色を変えたのだった...
当時珍しかった...というか、黒人映画のパイオニアの一人でもあるスペンサー・ウィリアムス監督作品。カリビアンの架空の島が舞台になっているが、その架空の名前から察するにトリニダードが舞台。でも撮影はテキサス州。罪深き女が主役で、演じたのが当時人気のあった美人女優フランシーン・エヴァレット。面白いのがスペンサー・ウィリアムスの代表作「The Blood of Jesus」では無垢な女性が悲劇にも亡くなったが、こちらはその逆。罪深き女性が描かれているのが面白い。そして今や黒人芸能では当たり前となった女装の原点がここにあったのも驚きだった。
哀愁がある。この当時の独特な哀愁。女は確かに罪深き女だし、節操もないが、下品じゃない。それゆえの哀愁。今の時代にでは出来ない哀愁。だから感じる切なさ。
(9/30/13:DVDにて鑑賞)