The Incredible Burt Wonderstone / 日本未公開 (2013) 1099本目
何かあまり評判は良くない。そこまで言うかな?とも思う。そこまで悪くは無い。普通に笑える。昔からあるコメディのように、最後はホロりとさせる。
ジム・キャリーが髪の毛サラサラの今時のマジシャンを演じている。それだけでもちょっと面白い。でも主役はスティーブ・カレル!「40歳の童貞男」のあの人だ!って、今更その紹介も古いねー。カレルがタイトルの「バート・ワンダーストーン」を演じている。スティーブ・ブシェミが、バートの唯一の友達アントン役で、2人は後にラスベガスを代表するマジシャンになる。オープニングのバートの生い立ちは、泣きそうになった位可哀想。だけど、それを割りとアッサリと描いている。一人ぼっちの誕生日にお母さんがプレゼントしてくれたのが、人気マジシャンであるランス・ホロウェイの手品グッツ。夢中になってその手品を覚えたバート。イジメっ子にはバカにされたけど、その手品にびっくりしたのがアントン。2人は色々なマジックを考える。まあでも、海老一染之助・染太郎的。バートが染之助で、アントンが染太郎的。2人は大きくなってラスベガスで人気のマジシャンになるけれど、新しいマジックを考えなくなった二人は時代と共に廃れていき、大親友だったバートとアントンの友情にもヒビが入る。しかもバートはアシスタントの女の子にも、まともな扱いをしないんですわ。最低な男。ホテルの舞台での仕事もクビになっちゃう。そこから...を描いております。なんていうか、「ドッジボール」とか「ヘッド・ロック GO!GO!アメリカン・プロレス」と同じだね。舞台を手品に置き換えただけ。道を踏み間違えた男が、昔のレジェンドにその道の極意を教えてもらうとかね、全く同じ。だからあまり新鮮味とか感じないよね。ああなるのかな?って、大体予測できるし、予測通りだった。
じゃあ、何がいいのか?よね。オリビア・ワイルドが可愛かったね。スティーブ・ブシェミが泣かせる。しかもブシェミの子供の頃を演じた子役も面白い。ジム・キャリーの歯型のキャンディの時に、久々にあの独特の表情見た。他の映画でもやってるかもしれないけれど、私には「イン・リビング・カラー」のファイヤー・マーシャル・ビル以来。
いや、悪くはないんだけどね、手品では先が読めちゃうとか、一番やってはいけない事。手品独特の「わーお!」っていう驚きが無いんだよね。まあなんていうか、デビッド・ブレインの長いディス映画かなー。
(3.25点/5点満点中:3/27/13;劇場にて鑑賞)