Cast >> Patricia Ree Gilbert (Herself - Actress Testing for Alice), Don Fellows (Himself - Actor Testing for Freddy), Jonathan Gordon (Himself - Soundman), Robert L. Rosen (Himself - Production Manager), William Greaves (Himself - Director) ...
Director >> William Greaves
Writer >> William Greaves
Producer >> William Greaves
Genre >> Documentary
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 5
Cosmos
映画監督ウィリアム・グリーブス(ウィリアム・グリーブス)は、ニューヨークのセントラルパークにて、映画を撮っていた。実験的な映画であり、俳優も初めての映画なら、スタッフも始めての映画経験であった。台詞も余り決まっていない中、彼等は映画「Over the Cliff」の制作を進めていくが...
黒人俳優で監督のウィリアム・グリーブスによるシネマ・ヴェリテであり、実験的映画であり、ドキュメンタリーをドキュメンタリー化したドキュメンタリーである。と、訳が分からないと思う。実際にこの映画は1968年に撮影され、1971年ごろ完成したが、配給会社の人々も全く理解出来ずに、20年もお蔵入りしていた作品である。1992年のサンダンス映画祭で公開され、たまたま会場入りしてこの作品を見た俳優のスティーブ・ブシェミが気に入り、スティーブン・ソダーバーグの助けを借りてやっと日の目を見たのである。
彼等は「Over the Cliff」という作品を取っている事になっている。同じ台詞を繰り返すが、セントラルパーク内でもちょっと場所を変えただけで、そしてちょっと時間が違うだけで、その環境から全く違う趣になる。もちろん役者を変えるだけで、だいぶ変わってしまう。そしてグリーブスは、時にだらしないどうしようもない監督を演じみせたりする。その中でスタッフは監督抜きの秘密のミーティングで、監督へと愚痴を爆発される。それはすべて彼等がこの作品を良い物にするしようとするもので、彼等は自然に調和していくのが分かる。
しかもマイルス・デイビスの曲がその「偶然性」作品をより浮き彫りにするのだった。
それらが全て生々しく記録されている不確定性で偶然性即興コスモ記録映画なのだ。
(3/26/13:DVDにて鑑賞)