Undisputed / デッドロック (2002) 975本目
ウェズリー・スナイプスにヴィング・レイムス、そしてウォーター・ヒル。名前見ただけでも、どんだけ男臭い映画に仕上がっているのかと思ったら... 割とさっぱりしてましたね。もちろん女々しい訳じゃないけど、思っていたほど男男〜〜〜してませんでした。いや、物語は男臭い。でも、映像が割りとスタイリッシュ。ウォーター・ヒルの「The Warriors / ウォリアーズ (1979)」ぽいどす黒い映像を期待していたんですよねー。
まあ獄中ボクシングと言えば、「Penitentiary / 日本未公開 (1979)」。冤罪の男が罠にハマって拳闘ボクシングで、シャバに出るという、あれね。というか、ジャマー・ファナカはこの映画の脚本家を盗作で訴えたら、勝てるんじゃないか?位、酷似。でもジャマー・ファナカの「Penitentiary」には、獄中ぽい気持ち悪さとか気味の悪さとか、ネバネバしてゴツゴツした映像力があったけど、これには全く無いですね。それが非常に残念。やっぱり刑務所なんて行くもんじゃないね...とは思わさせてくれなかった。
そしてヴィング・レイムスのおじきが演じたアイスマンは、マイク・タイソンまんま。ヘビー級のスーパースターでレイプの罪で刑務所入り。「Don King : Only in America / リングサイドの帝王/ドン・キング・ストーリー (1997) (TV)」でドン・キングを演じていたヴィングが、今回はマイク・タイソンを演じているのが面白い。ウェズリー・スナイプスは、今実際に刑務所かー。感傷的になるわー。ああやってマッチ棒で色々と作ってるのかしら?まだ誰にも負けてないのかしら?と思ってしまったり。他にも色々とサブキャラクターが居ましたが、イマイチキャラクターが膨らんでないんですよね。あのネイティブアメリカンの人とか気になるわ。
マスターPが兄弟のCマーダーとかシルク・ザ・ショッカーと出演し、ラップバージョンの国歌斉唱。ボクシングのMCは、エドラバー。どうもヒップホップ系。だけど男臭くない。
つーか、Cマーダーにウェズリー・スナイプス...この映画の後に未だに実生活で刑務所暮らしな人多すぎだぞ!スパイク・リーがウェズリーに手紙書け!と推奨しているので、書いてみようかなー。
(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)