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第84回アカデミー賞

という訳で、皆さんもご覧になってましたか??毎年、この日は何にも予定を入れないようにしております。私の予想は9勝2敗という事で、凄いんじゃないかと、自画自賛ここで見ると、私も中々。さすがに「ヒューゴ」は見抜けなかった。

結果は以下の通り。

ヴァイオラについて書く前に...、クリストファー・プラマーのスピーチはエレガント。私が選ぶベスト・スピーチ賞。そしてディディの昔の彼女ジェニファー・ロペス(半乳首乳輪見せ)と今噂されているキャメロン・ディアスが同じ舞台で一緒にプレゼンターとして登場。こっちがドキドキするー。しかも、ディディ、会場にいるし。ディディは後乗っかりで制作後にエクゼクティブ・プロデューサーになった「Undefeated / アンディフィーテッド 栄光の勝利 (2011)」がオスカー受賞。どんだけついてるんだ!!でも、ディディはオスカー像はもらえませんよ。そりゃ、当然です!その「Undeafeted」で受賞した監督の1人であるTJ・マーティンは黒人の監督として2番目の受賞となった。前に「Music by Prudence / 日本未公開 (2010)」という作品で、ロジャー・R・ウィリアムスがショート部門のドキュメンタリーで受賞してますからね。そのTJ・マーティンは、ジミ・ヘンドリックスの自伝映画とフレデリック・ダグラスの著書「Narrative of Frederick Douglass」を映画化したいそう。しちゃってー!お願い。

ヴァイオラデイビス、残念!ツイッターでも書いたんですが、このカテゴリーが一番不安だったんですよねー。昨日も書いた通り、ヴァイオラゴールデン・グローブを逃していたのが気がかりだった。他でも逃しているんですよね。BAFTA賞も逃しています。でもBAFTAはイギリスでの賞なので、マーガレット・サッチャーを描いた作品での受賞で違和感ない。敗因としては、ゴールデン・グローブの取り逃し、そしてキャラクターにも原因があったんだと思う。ヴァイオラの役は主演女優賞にノミネートされているけれど、主演ぽくはない。逆に主演で選ばれたのが不思議な位。エマ・ストーンのスキーターの方が主演ぽい。映画自体がスキーターからの目線だったのもあるし。

で、ツイッターのTLには各有名人がヴァイオラが逃した事にショックを受けている人が多数いました。あのハリウッド・リポーター誌もヴァイオラが逃したことを「2012年オスカーの驚き」と報じている。その中には「次には必ず!」というもありました。でも次あるかな?アフリカ系アメリカ人の俳優で、オスカーにノミネートされた後に、またオスカーにノミネートされる事って稀。実際にヴァイオラデイビスは今回で2回目だけど、大抵は1回目のノミネートで受賞して、その後はもう見ない人ばかり。俳優部門で複数ノミネートされたのは、ヴァイオラデンゼル・ワシントンモーガン・フリーマンウーピー・ゴールドバーグ位。タラジ・P・ヘンソンも2009年にオスカーで助演女優賞にノミネートされてから、主演女優として映画にも出演していますが、どれもオスカーを狙えるような作品ではありません。そしてちょうどアカデミー賞が行われている時に読んだツイッターが印象的でした。考えさせられましたね。それは俳優のウェンデル・ピアースのツイッターでした。「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜は、舞台のFarragut Northが元になっている。舞台では黒人俳優が演じていた役が、映画化ではフィリップ・シーモア・ホフマンが演じている。俺達はメイド役しか出来ないって事だろうね」と書いて、プチ炎上。続けて「なんで映画でも黒人の俳優を使わなかったんだろう?」と書いている。それを宥めるようにサミュエル・L・ジャクソンが「止めておけって!自分自身がおかしくなっちゃうぞ!」とリプライ。ピアースは「みんな勘違いしている。黒人俳優のために書かれた役を黒人俳優が演じられないなら、俺達はどうしたらいいんだ?メイドか?」と書いた。それにサミュエルは「俺は奴隷の映画(クエンティン・タランティーノが製作中のジャンゴ・アンチェインドの事)を撮影中だ。お前、やる気か?真面目に、やめておけって!」と宥めて、結局2人はゴルフに行く約束をして事を収めている。

ヴァイオラデイビスがまたオスカーを狙えるような役が次にあればいいですけど... 黒人の女優が主演でオスカーが狙えるような作品に出る事の難しさは、メリル・ストリープが主役を獲得する1億倍以上。メリル・ストリープが何度もノミネートしている事が沢山の所で触れられています。それだけ彼女にはそういうチャンスがあり、作品に恵まれたという事。確かにヴァイオラには今沢山の作品からのオファーがあるけれど、メリル・ストリープのようになるとは正直思えないです。2回ノミネートされているウーピー・ゴールドバーグが最近映画に出たのを見ましたか?

今回のヴァイオラの敗北で、オスカーなんて大嫌いだった事を思い出させてくれました。デンゼル王が「Malcolm X / マルコムX (1992)」で逃して以来、大嫌い。それ以前から嫌いではありました。でもここ最近、ジェイミー・フォックスが受賞したりで、私も浮かれてたんですよ。前よりは希望あるかな?なんて。でも、ここ読んでみて。酷いよ。オスカー会員の94%が白人。77%が男性。黒人は2%、ラティーノは2%以下。アカデミーのエクゼクティブな部署になると、98%が白人。インタビューにデンゼル王は「国の人口の12%が黒人ならアカデミー会員も12%が黒人、人口の15%がヒスパニックならアカデミーも15%をヒスパニックにするべきじゃないか?なんでダメなの?」と答えている。

まあでも黒人だ人種だなんだという前に、やっぱりヴァイオラゴールデン・グローブ賞にも輝いて、絶対的な物にしておくべきだったんですよね。そしたら「オスカーだけなんで??」って、もっと強く言えた筈。オスカーはハリウッドで一番大きな賞だけに、色んな事、嫌な事も含めて、思い出させてくれますね。

当のヴァイオラはカツラをつけずに、ナチュラルヘアーで登場。彼女の意思の表れでしょうね。あの黒人女性のありのままの姿で彼女は受賞したかったんですよ。だから余計に私も悔しい!