I'm Still Here / 日本未公開 (2010) 799本目
私、映画を沢山観るようになったきっかけは、リバー・フェニックスだった訳で... もちろん今回の主役ホアキン・フェニックスがリーフ・フェニックスだった時代の「スペース・キャンプ」はリアルタイムで観た。でもリバーが亡くなった時には、もう興味がこっちに来ていたけれど、あのリバーがオーバードーズで逝ってしまったのにはショック...というか、怒りでしたねー。リバーが真面目なイメージだったからこそ、私もタバコとかドラッグなんてマジかっこ悪いし、それよりも自然保護がカッコイイでしょ...と思って真面目人間に成長できたわけですよ。あれから随分のやさぐれた。ハリウッドなんてそんなモノだと。だからこそ包み隠さず本音で語るラップに余計にハマッたのかもしれない。でもまあ良くも悪くも、ハリウッドなんてイメージさ!と思わせてくれたのが、リバー・フェニックスでしたね。その弟であり、オスカーノミニーでもあるホアキン・フェニックスの実験的なモキュメンタリー。どこまでが本当でどこまでが作り事なのか... そういう意味では2ちゃん的かもしれないですね。きっとフェニックスは観客に何が本質であるかと見極める能力を試しているんだと思う。でもやり方がいけなかったかなー。わざと嫌われちゃう方向に持っていってしまったかもしれない。これは作りようによれば、名作。
ホアキン・フェニックスが役者なんて他人を演じているだけでつまらん!と、役者引退を発表してラッパーにチャレンジ...というのはニュースやゴシップ誌でも話題になりご存知の方も多いと思う。その顛末をドキュメンタリー化というか、所謂作り物ドキュメンタリーのモキュメンタリーにしている。
この映画で一番のいい奴は確実にディディ。ディディはどこまでこの映画の実態を知っていたかは謎だけど、本音で語るディディこそいい奴だと思った。フェニックスの役者としてのキャリアがあるだけに、彼がラップを始めると言うとみんな「いいアイデアじゃん」みたいな感じでおだてる者も多い。ディディはプロデュースを頼まれて、改めて作品を聞いた時に「お前本当に真剣にヒップホップをやろうとしてるのか?」と真剣。「本気ならどんだけお金をつぎ込めるんだ?」と詰め寄る。でもモキュメンタリーだから、フェニックスはあやふやな回答。「まだ俺とレコーディングなんて出来ないよ」と本音を語ります。友達でも遠まわしに言われるよりも、本当はガツンと言ってくれる人の方が良かったりする場合がある。正にそれだと思いました。
この映画の見所はコカインや娼婦と遊んでいるフェニックスの姿では決してなく... エドワード・ジェームズ・オルモスがフェニックスの家に遊びに来てアドバイスするシーン。オルモス、カッコ良すぎ!
(3.75点/5点満点中:DVDにてソバはカツオだしなんで食べれませんと思い出しつつ鑑賞)