この次675本目の作品までのやっつけ仕事になってしまうかと思いますが... ゲイリー・マーシャルと聞くと「プリティ・ウーマン」よりも「恋のじゃま者」が大好きです。トム・ハンクスとジャッキー・グリーソンとのやりとりが最高。昔キムタクがこの「恋のじゃま者」の留守電のイタズラをドラマか何かで真似してたっけ。今の演技派トム・ハンクスよりも80年代のロマコメのトム・ハンクスの方が断然に好き!と誰も興味のないカミングアウトをした所で...
こんなに沢山大勢のスター俳優が出ている中で...明らかにアシュトン・カッチャーのプロモーションビデオでしょ??って位、彼一人がカッコいい。まあ、こういう役が似合うんでしょうね。デミ・ムーアだけのものというのは勿体ない気がする。デミ・ムーアはエミリオ・エステベスと付き合っていた頃が一番好きかな。2人で作った「ウィズダム」という映画は中々だったし。ジェニファー・ガーナーも今まで綺麗とか可愛いとか思った事がなかったけれど、この映画では魅力的。アン・ハサウェイは一般的には優等生のイメージが強いですが、昔テレビで偶然に「裸の天使(Havoc)」という作品を見ているので、こんなの序の口。前みたいにもっと脱げーと思う(笑)この人は昔からの正統派美女って感じがしますね。そのお相手の男性役の人は初めて見ました(多分)。彼がメールルームで同僚に「インディアナ(その彼の出身)州は、バレンタインよりもカズン(いとこ)デーを盛大に祝うもんな」という台詞に、館内はドッと沸いたのですが、私にはイマイチ意味が分からず... インディアナ州はいとこと何かあるんでしょうか??それとも田舎だからという事??パッと理解できずに笑えませんでした。アメリカ人でも分からない人がいたみたい。逆に日本語字幕はどう訳されていたんだろう??
でもポリティカルエラーの多い映画ですよね。ロマコメだからいいんだけど。まず、ジュリア・ロバーツが演じたミリタリーの人が制服で飛行機乗るのはありえないでしょ?テロに一番に狙われてしまうので、ダメだと言われている筈。なるべく飛行機(民間機)では、ミリタリー色を出しちゃいけないのに。あと、ロサンジェルスにプロフットボール選手も余り居ないですわよね。シーズン中ならなお更。ロサンジェルスにはプロのフットボールチーム無いし... と細かい事でちょっとアレレ?と思い始めると、イラつくのよね。ジョージ・ロペスはなんでルーミーの本を読んでいるのかもイマイチ分からず。ま、ロマコメなのでそんなに肩肘張らなくていいのよね。この映画のテイラー・スウィフトが演じた子みたいに何も考えずに楽しめばいいのよ、きっと(Kanye Westじゃないけど、さすがの私もマイク奪いたくなった)。
沢山出ている割には、結局アシュトン・カッチャーの役が膨らまされているので、それ以外の部分は魅力的に感じなかった。ジェイミー・フォックスのなんて、すぐに分かってしまうし... それでもサプライズ的な部分もあったけれど、それだけだったかな??
ちなみにアシュトン・カッチャーの役が住んでいたアパート?家?がやたらと魅力的でしたが、あれはベニスにあるそうです。この辺じゃないかと... だからこの辺はベニスと呼ばれているのかも??
ま、あれですね。この映画に出てくる出演者目当てでラブコメを選ぶとしたら、この映画をわざわざ選ばなくても...って感じです。アシュトン・カッチャーのファン以外はね。ジュリア・ロバーツなら、「サティスファクション」が好きだし、パトリック・デンプシーなら「キャント・バイ・ミー・ラブ」だし、ジェイミー・フォックスなら「Breakin' All the Rules / 恋のトリセツ ~別れ編~ (2004)」とか「Held Up / 砂漠でホールド・アップ! (1999)」だろうし、クイーン・ラティファなら「Last Holiday / ラスト・ホリデイ (2006)」かな??
(3点/5点満点中:劇場にて鑑賞)