ブラックパンサー党創設期のメンバーだったのがリチャード・アオキ。日系3世である。アオキの事を良く知る人は「彼は君が思っているような典型的なアジア人じゃないよ」と言う。アオキはカリフォルニアのサン・リーンドロというオークランドの郊外に生まれ、第2次世界大戦時にはユタのトパーズ強制収容所に連れて行かれた。その後にはオークランドに戻り8年間アメリカ陸軍に在籍した後に地元オークランドの大学に在籍。その頃にヒューイ・ニュートンやボビー・シールと仲良くなった。軍に居たアオキは銃についても詳しかったといい、ブラックパンサーでは司令官をしていた。ブラックパンサーには割りとアジア人のメンバーも居たが、重要な役職についていたのはアオキのみだった。その後にはカリフォルニア大バークレー校に移籍し、社会学の学位と社会学のマスターを取得。アジア系アメリカ人の為の「Asian American Political Alliance(アジア系アメリカ人政治的同盟)を結成。オークランド周辺の大学でアジア人の為に働いていた。
そのリチャード・アオキは今年の3月に病気で亡くなっている。
しかしその前にドキュメンタリー映画が作られている。ユリ・コウチヤマなどの同じ日系人で人種差別に戦った仲間やブラックパンサーの仲間ボビー・シール等がリチャード・アオキについて語っている。
以下はそのドキュメンタリー作品の予告。