Son of Ingagi / 日本未公開 (1940)
Cast >> Zack Williams (N'Gina), Laura Bowman (Dr. Helen Jackson), Alfred Grant (Robert Lindsay), Daisy Bufford (Eleanor Lindsay), Arthur Ray (Zeno Jackson), Spencer Williams (Nelson) ...
Director >> Richard C. Kahn
Writer >> Spencer Williams
Producer >> Richard C. Kahn, Alfred N. Sack
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Prominent Plot
ロバート(アルフレッド・グランド)はエレノア(デイジー・バフォード)は結婚したばかり。しかし夫の勤める工場が爆発して燃えてしまう等の不幸が訪れる。夫の帰りを待つエレノアの元にジョンソン医師(ローラ・ボウマン)が訪ねてくる。ジョンソンは新婦の亡くなった両親の友人だった。所がその後すぐにジョンソンが不意の死を遂げる。ネルソン刑事(スペンサー・ウィリアムス)が捜査をするが、ジョンソンの家には不思議な事が多かった。
ホラー映画ではあるのですが、全然怖くないです。でも物語がかなりしっかりしていて面白い。ちゃんとそれぞれの物語に意味がある。脚本は俳優であり監督でもあるスペンサー・ウィリアムスが書いています。元々、不評だった1931年のハリウッド映画「Ingagi」をベースに書かれていて、タイトルもそこから取っている様子。ちなみに「Ingagi」とは、アフリカの言葉でゴリラを意味するらしいのですが、どこのアフリカの言葉にも実際には存在していない言葉らしいです。モデルとなった「Ingagi」は見たことないですが、こちらはスペンサー・ウィリアムスが得意としているメロドラマを混ぜ合わせていて中々見ごたえがあると思います。実は買ったDVDジャケットがこの映画からのもので、その「Ingagi」の姿に一抹の不安が募ったのですが、物語は理解しやすく展開もハッキリしていています。
今時のホラー映画のスリル感やスピード感は無いが、展開の面白さと物語の面白さ、そしてモノクロのミステリアスな感じにドキドキしてしまう。そして昔見たモノクロホラー同様に、主役のモンスターに哀愁を感じる。
(6/24/08:DVDにて鑑賞)