Daughters of the Dust / 自由への旅立ち (1991) 30本目
この映画、ずっと見たかったんですよね。でも今まで機会がなく、やっと機会に恵まれて...
どうしてそんなに見たかったかと言えば、ブラックムービー関係の文献で何度も見かけたからです。80年代のブラックムービーと言えば、スパイク・リーの登場かと思うのですが、そのスパイク・リーと共にインディペンデンス映画の先駆けとなった1人という感じで書かれてます。80年代には、スパイク・リーの「She's Gotta Have It」、ロバート・タウンゼントとキーネン・アイボリー・ウェイアンズの「Hollywood Shuffle」、そして90年代に入ってしまいましたが、このジュリー・ダッシュの「Daughters of the Dust」等が、自主制作という形で身を削る思いで映画を作って、メジャーに羽ばたいていった時代です。今だと、ミュージックビデオやテレビ番組で有名になって...って感じでしょうか?
所でガラってご存知でしたか?ガラ(Gullah)とかギーチー(Geechee)と呼ばれています。聞いた事はあったのですが、良く知らなかったので興味深かったです。70年代の「Conrack/コンラック先生」というジョン・ヴォイドが出ていた映画もこのガラの事を扱っていたそう。その映画とは明らかに雰囲気も違います。とにかく映像が幻想的で美しい。ガラ達の独特な世界が甦ったかのよう。撮影を担当したのが、アーサー・ジャファという人。後のスパイク・リーの「クルックリン」何かにも参加してます。とにかく綺麗なんだなー。
で、スパイク・リーと言えば、その「She's Gotta Have It」にも出ていたトミー・レッドモンド・ヒックス。日本人の血も入っている俳優ですが、その彼がここにも登場。この人は、こういうブラックムービーのワンポイントになる映画に出演し続けてますね。俳優としてこだわりがあるんでしょうね。臭覚がいいのかもしれない。
映画の中では、最後の家族の晩餐でエビが沢山入ったガンボを食べてました。ガンボはルイジアナだと思っていたのですが、ルーツは西アフリカにあるんでしょうかね?ちなみに、我が家は夫が海が回りにない州出身なので、チキン+ソーセージガンボばかりです。
ちなみにこの舞台になったノースカロライナやジョージア州沖のシーアイランドはどんな感じなのだろうか?と調べてみたら、こんな感じです。驚き〜。
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