Cast >> Denzel Washington (Keith Frazier), Clive Owen (Dalton Russell), Jodie Foster (Madeliene White), Christopher Plummer (Arthur Case), Willem Dafoe (Captain John Darius), Chiwetel Ejiofor (Detective Bill Mitchell) ...
Director >> Spike Lee
Writer >> Russell Gewirtz, Adam Erbacher
Producer >> Daniel Rosenberg, Brian Grazer
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Hole
ニューヨークの銀行で人質を取って立てこもりの銀行強盗が発生した。現場に向かった捜査官(デンゼル・ワシントン)と、犯人グループのリーダー(クライブ・オーウェン)の攻防戦が始まる...
色んな意味で「穴」のある映画。ストーリーの設定に無理があるが、スパイク・リーの多方面の才能が発揮されたように思う。いつもは、問題定義な映画を作る社会派として知られているスパイク・リーだけど、今回はエンターテイメント性に溢れる作品を仕上げた。
突然出てくるジョディ・フォスター演じるマデリーン。凄いパワーのある女性なのは、分かったんだけど、劇中での彼女のキャラクターの説明不足だった気がする。「あの人、結局何だったんだろう?」という未解決な穴にはまってしまった。
いつもスパイク・リー映画のラストは「どうしたら?」という自問自答が始まる。いつも自分で答えを出すことが出来ずに、恐ろしい程考えてしまう事もある。スッキリ終わらないのが、スパイク・リー映画の特徴だ。「考えさせる」映画作りの彼らしさがあると思う。所が今回は、スッキリ明快にラストを迎える。それでも、彼らしい芸術性とか、随所にメッセージが詰まっていて、今回もやっぱり「考えさせる」映画だった。
スパイク・リーの映画が好きになる「永遠の穴」に、またはめられてしまった気分。
(8/9/06:DVDにて観賞)