Paul Robeson / 日本未公開 (1979)
Cast >> James Earl Jones (Paul Robeson), Burt Wallace (Lawrence Brown)
Director >> Lloyd Richards
Writer >> Phillip Hayes Dean
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 5
Jacob's Ladder
名優であり歌手、アスリート、弁護士、そして学者でもあったポール・ロブソンの生涯を、名優ジェームス・アール・ジョーンズが一人舞台で演じる。
ポール・ロブソン程才能に恵まれた人はいない。勉学だけでなく、スポーツにも長けていたロブソン。そして、芸術である音楽や演劇にも、その才能を発揮した。またそのロブソンを演じる事で、ジェームス・アール・ジョーンズの新たな才能を観客は知る事になる。ジョーンズを見て、ロブソンを想像出来る人はまず居ないと思う。所が、舞台の上では、ロブソンの姿が甦る。ジョーンズが、ロブソン並に歌えるなどと、誰が想像出来よう。1人舞台なので、話が間延びしたが、ジョーンズの熱演に釘付けになる。
人々といつも同じ目線で居ようとしたロブソン。頭の良さで、人々と政府の隙間を埋めようと頑張ったのに、政府からレッテルを貼られたその人生。大学で拒否されて、ラストに歌う曲「Jacob's Ladder」とは、天国と地上を繋ぐ梯子の事だそうだ。ロブソンは、人々にとってまさに「Jacob's Ladder」な人物だった。
(9/16/06:DVDにて観賞)