Cast >> Dave Chappelle, Erykah Badu, Lil' Cease, Cody Chestnutt, Common , Mos Def, Freeway, The Roots, Fred Hampton Jr., The Fugees, Big Daddy Kane, Talib Kweli, John Legend, Dead Prez, Kool G. Rap, Jill Scott, Kanye West ....
Director >> Michel Gondry
Writer >> Dave Chappelle
Producer >> Dave Chappelle, Michel Gondry
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
素朴で純粋なデイブ・シャペル
コメディアンのデイブ・シャペルの発案及び実行による「ブロック・パーティ」のドキュメンタリー。2004年9月18日、ヒップホップが生まれ育った(映画の中で紹介によれば)ブルックリンのベッドスタイ地区で行われた。
現在、コメディアンの人気そして実力ナンバー1は、デイブ・シャペルに間違いと思う。所が、本人はそんなナンバー1の称号にシャイで、多くの成功したコメディアンなり俳優は、ハリウッド近郊に豪邸を構えパーティで忙しくしているなか、デイブ・シャペルはオハイオ州デイトンという、ハリウッドから遥か離れた小さな町に住み、パーティとは無縁のようだ。自分の成功を唯一彼自身で利用しているのは、好きな音楽家達の交流くらい。その音楽家達とも、上辺だけじゃなくって、本当に仲が良いのが良く分かるのが、このドキュメンタリーの映像。音楽家の中にポツンといるコメディアン。決して浮いてないのがその理由。セロニアス・モンクの名前を出して「モンクから笑いのタイミングを学んだ」なんて言えちゃうシャペルなので、音楽家達もシャペルとの境界線を感じていないようだ。
監督のミシェル・ゴンドリーも、流行や今らしさよりも、デイブらしさを大切にしたようで、デイブ・シャペルの素朴さを手に取るように見せてくれた。自分の住むオハイオの大学生達や、近所の良くしてくれるお店の店員やらをニューヨークに連れていきたいという素朴で純粋な心の持ち主のように見えた。お金じゃ買えない何かを、オハイオの住人はデイブから得たと思う。
ブロックパーティの会場になる家に住んでいる、一見風変わりな夫婦の話を聞くシャペル、そしてノートリアス・BIGも通っていたデイケアセンターの人の話を聞くシャペル。その表情は、とっても繊細に見えた。同時に、みんなの為に何かをしたいという純粋さと、自分も楽しみたいという素朴さを初めて映像を通して見れた気がする。
(8/7/06:DVDにて観賞)