Cast >> Don Cheadle (Paul Rusesabagina), Sophie Okonedo (Tatiana Rusesabagina), Nick Nolte (Colonel Oliver), Joaquin Phoenix (Jack), Desmond Dube (Dube), David O'Hara (David), Cara Seymour (Pat Archer), Fana Mokoena (General Augustin Bizimungo), Hakeem Kae-Kazim (George), Tony Kgoroge (Gregoire) ....
Director >> Terry George
Writer >> Terry George
Producer >> Terry George, A Kitman Ho ....
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >>5 Performance >>5 Direct >> 5 Music >> 5
真実の恐ろしさ。
真実と向き合う必要があると分かっていても、あまりの恐ろしさに向き合えない時がある。この映画を見た後が、正にそんな感覚だった。インパクトある映像に、力を感じ、恐ろしくなる。それが真実と知ったからには、逃れられない悪夢のようだ。アフリカの小さな国、ルワンダで起きた残虐の真実。
この映画には、真実の映像が多くある。ルワンダで、多くのツチ族と呼ばれる人々が次々と殺されていく姿もそうだし、その殺されている姿をただ見ている事しか出来ないアメリカやヨーロッパから来た人々の顔、また自分の生をお金で買おうとする主人公の緊迫した顔。あまりにもリアリティ過ぎて、怖くなる。そんな真実の演技を見せたのが、ドン・チードル。ほぼ完璧にアフリカン訛りを覚え、アメリカン訛りになってしまったのは、私が気づいたのは1度だけ。
気づかない内に、ヒーローとなった主人公。アメリカにありがちな英雄気取りとは、正反対なのが、ドン・チードルが演じたポールという主人公。苦しみ悩みながらも、人道的に人々を救う。なので、完璧には行かなくて、奥さんに怒られちゃう姿も、真実で素敵だ。
この恐ろしい出来事がルワンダで起きていた1994年、私は一体何をしていたのだろう?そして10年の時を経て、やっと知った事実。たった10年前に、彼らは死と直面していたなんて。ただ、ツチ族というだけで。
人間の恐ろしさを知ると共に、人間として「生」に向かい合うことを大事さを映像が教えてくれる真実の映画。
(4/10/05)