ヒーローたちに切なキュン『オールド・ガード』
本作の監督ジーナ・プリンス=バイスウッドは私のテンションを上げる監督の1人。彼女の『Love & Basketball / ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム (2000)』と『Beyond the Lights / 日本未公開 (2014)』でキュン死しそうになった。彼女が書く(脚本)/描く(監督)少女漫画的な展開にときめいてしまうのです。が、今回は監督だけを担当しており、原作は人気グラフィックノベル。シャーリーズ・セロンがキュン死させてくれるはず! キウェテル・イジョフォーも出ているし! と、遅くなったけど観ました。
アンディ(シャーリーズ・セロン)は傭兵として、ブッカー(セバスチャン・ル・リブレ)、ジョー(ユスフ・アル = ケイサニ)、ニッキー(ニコロ・ディ・ジェノヴァ)と共に、元CIAのコプリー(キウェテル・イジョフォー)から依頼を受け、南スーダンにて子供たちを救出する任務を遂行するも、多くの兵士から攻撃され、彼らは死んだ。一方で、アフガニスタンで米海兵隊所属のナイル(キキ・レイン)が敵にやられたが、なぜか生き返る。アンディたちは不死身であり、何百年も傭兵として活躍しており、アンディたちはナイルの夢をみて、仲間が増えたことを知り...
何ていったって、シャーリーズ・セロンが最高に素敵でした。何千年も背負ってきた人の消耗感と責任感が出てました。この役は彼女以外考えられないほど。シャーリーズ・セロンだから、不死身になることに選ばれし者となった感じが凄くある。セロンの切ないながらも強いところにキュンとした。だって本人は不死身になることを特に望んでいた訳じゃないと思う。家族や友人と普通に人生全うしたかった感じがあり、それが切なかった。セロンだけでなく、コプリーやナイルなど殆どのキャラクターにそれぞれの切なさを感じた。このような激しいアクション映画ならも、そういう風に私を切なくさせたのは、流石ジーナ・プリンス=バイスウッドだ。この映画では、みんながヒーロー(守る側)で、ナイルがヒロイン(守られる側)ぽいけれど、彼女も最後にはヒーローになるのが好きだ。
(3.5点:12/06/20:1783本目)
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