まあ年間100本以上観ていると、もちろんたまに駄作にも当たってしまう。でもみうらじゅん氏が「映画ってそこがいいんじゃない!」の冒頭でも語っていたように、「修行映画」だと思って観る。そこまでしなくてもと思われるかもだけど、「修行映画」は時に一瞬だけど光る瞬間もある。「ばかだなー、こいつ等!」と私に優越感を与えてくれ、そして「なんで○○なんだよ!」と私を突っ込み名人にさせてくれる瞬間がある。その瞬間だけのために1時間半から2時間を無駄にしている事も多い。ところがそんな「修行映画」にすらなってくれない、地獄映画がある。私の1時間半から2時間が無の時がある。バカにするのも疲れ、突っ込みすら入れたく無くなる映画、それが地獄映画。たぶん人生で5本もあればいい方。 (・_・) こんな顔で見ていたと思う。ずっと。まあ正直あらすじ書くのもかったるい。
やたらと名前が長い精神的に病んだ犯罪者が入る学校を出たスティーブン・バイジンスキー(俳優名前面倒やたらと中村雅俊に似た人)が出た。しかし彼は自分を突然ジョン・シャットだと言い張り、70年代のファッションとアフロともみ上げにしてしまう。街中で悪い奴等をみつけてやっつける!と言い張る。しかし彼は毎日ブラウン(黒人女子)医師の精神科に通わないといけなかった。一方、バレエを習っていた日本人女子(たぶん中国系アメリカ人)が家に帰ると兄が何者かにやられてしまった。兄に扮装してリベンジをしようとする。街で偶然にその兄に扮した日本人女子を助けるシャット。なぜか2人は一緒に兄をやった敵に挑むが...
そう!タイトルで騙された!あの『Shaft / 黒いジャガー (1971)』のパロディと聞いたので、観た訳ですよ。まあパロディならそこそこ笑えるのかな?と思ったけれど、笑えもしない!ジョークがやたらと長い。1シーンが長くてテンポも歯切れも悪い。あれを思い出したわ。小学校の朝礼での校長のつまらない長い話を聞いている時。「あー、早く終わってくれないかなー」っていうアレ。「シャフトのテーマ」の替え歌は、アイザック・ヘイズの遺族に告げ口して、彼らに訴えてもらいたい程!途中でゾンビも出てくるけど、ゾンビ出しておけば喜ぶっしょ!みたいな感じが見えて感じ悪い。そして大体予測付いているだろうし、こんな映画誰も見ないと思うのでネタバレしておくと、黒人女子のブラウン医師が全然イケテない女子なんだけど、途中でイメチェンしてフォクシー・ブラウンになる。まあそこのシーンもテンポ悪すぎ。
と大体書きたい事は書いたのでこの辺で。ま、いかに『Black Dynamite / 日本未公開 (2009)』が優れていたか!という事ですよ。
リンク...めんどくさい。
(点数?つけるとしたら1点くらい:4/10/15:DVDにて鑑賞)