Cast >> Woody Harrelson (Dave Brown), Ice Cube (Kyle Timkins), Ben Foster (Terry), Steve Buscemi, Sigourney Weaver (Joan Confrey), Brie Larson (Helen), Robin Wright (Linda Fentress), Anne Heche (Catherine) ...
Director >> Oren Moverman
Writer >> James Ellroy, Oren Moverman
Producer >> Ben Foster, Lawrence Inglee, Clark Peterson
Genre >> Crime
Country >> USA
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 5 Direct >> 3 Music >> 3
Never hurt good people
デイブ・ブラウン(ウッディ・ハレルソン)は、ロサンジェルス市警のベテラン警官だった。しかしブラウンが所属していたランパート署は、スキャンダルの渦中にあり、ブラウンはその渦中の1人だった。ブラウンは更に自らトラブルに巻き込まれていくのだった。
クレイジーな男を演じさせたら右に出る者はいないとも言い切れる程、ウッディ・ハレルソンの面目躍如なキャラクターが炸裂しているクライムストーリー。この映画の舞台となったロサンジェルスのランパート署は、絵に描いたような腐敗が蔓延っていた。1980年から1990年代のロサンジェルスの警察の縮図がそこにはあった。そこで活躍していたデイブ・ブラウンという男は警察でありながら、何が善で何が悪なのか見失っていた。自分だけが善。セックス中毒ともいえる病的な面を抱え、彼はどんどんと見失っていく。父親も警察官だったので、当たり前のように警察官になった男。信頼していた人から裏切られ、自分の娘達の事すら理解出来ていない孤独な男。娘に「俺は善良な人々を傷つけていない」と言うと、娘に「私達の事はどうなのよ」と言われてしまう。そんな物語を書いたのが、ずっとロサンジェルス市警やロサンジェルスについて書いているジェイムズ・エルロイ。物語は本来のランパート・スキャンダルを抉る作品ではないが、デイブ・ブラウンという男を抉っている。
何にも無い空っぽな男デイブ・ブラウン。そんな男を見苦しいまでに狂気沙汰で最高にウッディ・ハレルソンは演じているのが見もの。
(Reviewed >> 5/23/12:DVDにて鑑賞)