Good Deeds / 日本未公開 (2012) 991本目
ある時を境に、急にタイラー・ペリー・アレルギーになってしまったかも。突然花粉症みたいな感じ?タイラー・ペリーの言いたい事は分かる。でもタイラー・ペリー自身が自分で言っていたように、オスカーとか取るような監督じゃないし、正直タイラー・ペリーのソープオペラ調の物語に飽きてきた。簡単に言ってしまえば、安直、安っぽい、簡単過ぎる。まあだから彼の映画制作は日数を要さず、大量生産出来るんでしょうね。一番最初の「Diary of a Mad Black Woman / 日本未公開 (2005)」は本当に面白かった。でもあれは監督が違った。タイラー・ペリーはやっぱり監督はしない方がいいかもね。
タイラー・ペリーの作品は大抵、都市の空からの映像から始まる。今回も同じ。違いは、いつもはアトランタが舞台だけど、今回はサンフランシスコ。でも途中までそれに全然気がつかなかった位。そういう都市の個性を生かすのも、ペリーは下手だよね。「For Colored Girls / 日本未公開 (2010)」の時にもそれは思った。タイトルから察するに、タイラー・ペリー版の「オペラハット」なのでしょう。主人公の男性がお金持ちな所とか一緒だし。女性主人公は記者じゃないけどね。ペリーぽく、シンデレラストーリーにしてます。タイラー・ペリーお決まりな感じで、女性がいつも被害者。確かに女性は男性に比べて、分が悪いとは女として正直思う。でもだからと言って、タイラー・ペリーの映画のように男性にいつも救われて、それが答えだとは思わないかな。そしてブライアン・ホワイトとタイラー・ペリーが演じていた兄弟の関係がイマイチ掴めない。弟は会社を継ぎたいのは分かってるけど、なんであんなにいつもイライラしてるの??あんな人居る?昔は助けてくれた位だから、超いい人だったんでしょ?どこで性格変わっちゃったのか、意味分からない。お母さんが原因だったら、小さい頃からだろうから、お兄ちゃんの事助ける?ってか、弟が助けられるのかも疑問。
そしてタイラー・ペリーは俳優としても安直ね。泣くシーンが多くてね。感情的なのは分かるけど、そんなに泣くか?って思いました。さらに最後の台詞というかナレーションですよ。私が一緒に観ていた観客の1人は、思わず噴出してましたよ。私もあれが流れてからすぐに席を立ってしまいました。耐えられませんでしたね。
もうちょっと独創性や深さが欲しいかなー。それまでは、へっーくっしゅん。アレルギーだね。
(2.75点/5点満点中:4/15/12に劇場にて鑑賞)