Taken from Me: The Tiffany Rubin Story / 日本未公開 (2011) (TV)
Cast >> Taraji P. Henson (Tiffany Rubin), David Haydn-Jones (Chris Rubin), Drew Davis (Kobe), Sean Baek (Jeff), Terry O'Quinn (Mark Miller), Beverly Todd (Belzora) ...
Director >> Gary Harvey
Writer >> Michael Bortman
Producer >> Harvey Kahn
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント >> 3.25/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 3
Torn between two countries and two loves
ティファニー(タラジ・P・ヘンソン)はクリスと結婚したばかりで、コービーという息子が居た。コービーは以前に付き合っていた韓国人ジェフリーとの子供で、2人は親権を共有していた。ジェフリーはコービーをディズニーワールドに連れていくと言い、ティファニーは半信半疑で仕方なく承諾した。しかしコービーから一向に電話もなく、ホテルに電話すると2人は居ないと言われた。警察からの助けも余り得られず、ティファニーは一人で捜査していくと、コービーは韓国に居る事が分かったのだった。
国際結婚の末に生まれた子供コービー。日本でも話題になっているように、ハーグ条約というものがある。日本はまだ加盟していないが、政府は加盟の方向で準備を進めている。この舞台となった韓国も加盟していない。今回、この映画では韓国人のジェフリーは当たり前のようにアメリカ人女性から子供を誘拐した男として悪役として描かれている。確かにこの映画のジェフリーは悪い。嘘をついて計画的に進めたのだから。しかしジェフリーはどこかで気づいていたと思う。アメリカ人じゃないジェフリーはアメリカでの法では守られずに、アメリカで法で雁字搦めにされてしまう事を。だからこそ彼は計画的に進めた。アメリカ人がこの映画を見るときっと何て事だ酷いと思うかもしれない。しかしアメリカで暮らした事のある非アメリカ人が見ると、どうも腑に落ちない。やはり我々は外国人だと思わされるだけなのだ。ジェフリーだって息子を愛していた。韓国でイジメに遭っていた描写がある。それはアメリカに居たって遭う事もあるのに、アメリカだけが美化されていたように感じる。
問題はもっともっと奥が深い。1つのサンプルだけで語るのは危険だ。アメリカの法というがき大将ぶりを発揮している。アメリカの法に正義なんてないのが分かったばかりなのに。
(9/24/11:DVDにて鑑賞)