見やした。ウィル・スミスとジェイダ・ピンケットの息子ジェイダン・スミスが主演。完全にちっちゃいウィル・スミスだね。いや小さいのにウィル・スミス。あんな小さな体のどこにカリスマを詰め込んでいるのでしょうか??こういう役を無難にこなせてしまうスミス家もかなりの芸能一家となりそうですね... と、いきなりジェイダン・スミスを褒めてみましたが、やっぱりジャッキー・チェンありきじゃないでしょうか。ジャッキーが上手く物語をドラマチックにそしてコミカルに牽引していたと思いました。ミヤギさんのあの箸でハエを上手いことリメイクしてましたね。ジャッキーらしさだと思います。とは言え、日本人としては(最近急に愛国心沸きすぎ)せっかくタイトルにカラテが入っているのに、カラテじゃないのが非常に悔しいですが... そのタイトルもジェイダン・スミスの母を演じたタラジ・P・ヘンソンが台詞で「カラテだかカンフーだかどっちか分からないし、どっちでもいいけど」という説明がされていて、それも非常に悲しい。ジェイダンがカラテのまま映画が出来るほど、日本人俳優とか日本人のカラテ名人の俳優がアメリカで育ってないという事なんですよね。渡辺謙さんがカラテできてたらね... 真田広之じゃダメだったのか!!というかさ、ウィル・スミスは親日家だった筈で...それが一番残念かも&悔しいかも。
映画は、カラテ→カンフーという事以外は、割りとオリジナルに忠実。引っ越してきた若者がいじめっ子に虐められて、異文化の中を学びつつ正しく戦う精神を植えつけられるというもの。前はペンキ塗りだった訓練が今回はジャケットのフック掛け。何気ない行為から学んでいくのも一緒。また引っ越してきてすぐに気になる女の子が登場するのも一緒。でも、高校生だった主人公が小学生になった訳で... 恋愛の部分は無理があったかなー。あの部分は最近のアメリカのニコロディオンのドラマと一緒。無理に背伸びしすぎてる。小さい子達の恋愛というと、どうしても世代的に「小さな恋のメロディ」を思い出してしまいます。でもあの爽やかなのにドキドキした感覚とは全く違いますね。出来れば見たく無かった...そんな感じでした。母だからですかね?母だから...と言えば、あの年齢の子供達があんなに暴力に晒されているというのにも違和感を感じましたね。幾らカンフーやってるとは言え、何だかなって思います。
サントラでは父ウィル・スミスを継いでラップまで披露しているジェイダン君。ラップは...いま(以下自粛)ですが... オリジナルのカラテキッドのラルフ・マッチオに負けない位の小動物的うるうる目。歯を食いしばって頑張る姿に思わず応援してしまいますね。実際には11歳、撮影時は10歳位??にしては、かなりコンパクトな体つき。体つきは母のジェイダを受け継いだみたいですね。でも元々テコンドーをやっていたとかで、蹴りとか決まってます。
この映画も面白かったけど、オリジナルのラルフ・マッチオがウィル・フェレルのサイトでぶっちゃけているのも面白い。ハリウッドでいい人過ぎるラルフ・マッチオの悲劇。成功するために悪い男になろうとしてるが出来ない男。この映画のポスターを目の前に情けない姿を披露してます。こういう風にやっちゃう所がやっぱりいい人なんでしょうね。
うちの子供、私と一緒になってワールドカップも観てるので「サッカーやる?」と聞いたら、あっさりノーの答え。サッカー少しやらせていたので、その答えには悲しくなった。で、この映画を見た後に「カンフーやる?」って聞いたら、「実はそう言おうと思ってたんだ!」との事。子供達にはかなりインパクトあったみたい。4年後・8年後にわが子をワールドカップで見れる日は全くなさそうですが、「カラテキッド5」位でカンフーは披露してるかも??ん?ウィル・スミスの子じゃないから無いかー。
(4点/5点満点中:劇場にて鑑賞)