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Goi-Goi / 日本未公開 (1995) & B 400 / 日本未公開 (1997) 698本目 & 699本目

大ハマりしているマハマット=サレー・ハルーン監督のショート映画を2本まとめて。
まずは「Goi-Goi / 日本未公開 (1995)」から。
こちらはかなり際どいダークなコメディ映画。タイトルが「小びと」を意味しています。その「小びと」と村人から呼ばれている男が、妻の浮気に直面します。主役はその小びとと言う訳ではなく、その小びとと結婚した妻とその姉。小びとは実は妻の浮気を知らなかった。カードゲーム等をしていて妻には目もくれない男。妻は夫への愚痴を言っている。でも呪術師がそれらしき事を小びとに伝えて、帰ってみたら妻が浮気をしていた。夫は自分よりもデカイナイフを持って妻を追いかけたが、妻はシーツ一枚で家を飛び出し何とか逃げた。運よくきた車で姉の所へ逃げた。姉の所は内戦のせいで、いつも銃声が響いている。姉の男も銃を持って帰ってきたばかり。その銃を置いていこうとするが、姉は「銃なんて大嫌い」と怒るが、仕方なく置いておく。そこに小びとがまた大きなナイフを持って追いかけてくるが... と、最後は予想出来ちゃう感じですかね?いや、それ以上ですよ。私はビックリしてしまいました。笑っちゃいけないかもしれないんだけど、笑ってしまうのです。あまりの驚きで「えぇーー」って感じで。そしていろんな複線がいい感じでラストに繋がっております。イヤリングとか警察とか、もっともっと。際どいんだけど、コメディ...なので不思議な感じなのだけど、面白い話です。きっと、監督の祖国のチャドでは人から人へと伝わっている話なのかも?と思います。小びとが出てくる辺りがより一層そんな感じがしますね。呪術師等も出てきて、随分とアフリカぽいイメージのある作品。

そして「B 400 / 日本未公開 (1997)」。こちらはパリが舞台。多分クレジットの名前から察するに、主役の女の子は監督の娘さんかな?と思います。小学生になるかならないか位のその娘さんが主役。5分位の本当に短いショート作品。女の子VSオートロックのドアです。オートロックはいいのだけど、子供にはセキュリティキーまで届かない。その戦いが描かれております。ちゃんとロックできないようにドアに物を挟んでいたのだけど、近所の悪ガキ達がそれを蹴って中に入れてしまい、外から開けられない状態に... さあ、どうする?という感じです。これまた女の子も台詞もオチも可愛い。全てが可愛い作品です。けれど映像は今までとは違ってマチュー・カソヴィッツみたいな最近のフランス映画に感じるゴツゴツした感じの青色が強い感じの映像でした。音楽もフランスのヒップホップ。マハマット=サレー・ハルーンはいろんなタイプの映像が作れるんだなと感心です。

カンヌ映画祭で「A Screaming Man / 終わりなき叫び (2010)」観たいわー。

ちなみにこの短編は「Abouna / 僕らの父さん (2002)」のDVDに収録されております。収録されていないDVDもありますので、お買い求めの時にはお気をつけて!

感想やあらすじは、それぞれ「Goi-Goi / 日本未公開 (1995)」と「B 400 / 日本未公開 (1997)」へどうぞ。

(それぞれ4.75点:DVDにて鑑賞)