Linewatch / バトル・ライン (2008) (Video)
Cast >> Cuba Gooding Jr. (Michael Dixon), Omari Hardwick (Drake), Sharon Leal (Angela Dixon), Evan Ross (Little Boy) ...
Director >> Kevin Bray
Writer >> David W. Warfield
Producer >> Brad Krevoy, Reuben Liber, Karri O'Reilly
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Surrounding heavy circumstances
マイク・ディクソン(キューバ・グッティング・ジュニア)はアメリカとメキシコの国境を監視する米国境パトロールの一人だった。トラックの荷台でメキシコ人の子供や女性達が、偽造パスポートを手に餓死しているのを発見した。トラックを途中で捨てた運転手の「コヨーテ」の行方を追った。しかしその事件は、マイクが思い出したくない過去と向き合う事になった...
いつの間にかウェズリー・スナイプスと並ぶビデオスルーのキングとなっていたオスカー俳優のキューバ・グッティング・ジュニア。オスカー以前の彼の活躍を知る者として、今の彼の状況を悲しく思っていた。劇場で見れる彼の姿は、面白くもないコメディ映画ばかり。個性派リー・ダニエルズのインディ映画に出た時は嬉しく思ったが、肝心な作品がイマイチで、もう終わったのかと思わされた。しかし彼は終わってなかった。オスカー級の作品では決してないが、だからと言って面白くない映画という訳でもない、単純に楽しむ為のこの作品で彼は生きている。近代のカーボーイのような孤独さを感じるヒーローを演じた。少し影のある男。しかし今は幸せな結婚生活を送っていて、悪い者をトコトン追う男。ヒーローのもつ影には意外性も秘めていて中々面白い。共演のオマリ・ハードウィックやシャロン・リール、エヴァン・ロス等の存在感も抜群だ。
物語も今のアメリカの問題点である悪循環を描いていて興味深い。
この映画の主人公と同じ位悪循環に陥っていたように思えるキューバ・グッティング・ジュニア。しかし彼の悪循環はこの映画で解けたように思える。何よりも彼が輝いているピッタリな映画だ。
(7/12/09:DVDにて鑑賞)