昔に偶然にTVで見た映画なんですが、大好きなラブストーリーの一つです。私が思うに恋愛や結婚で大切な事の一つ、自分が自分で居られるという事。やっぱり何か思いやりとかは別で無理して相手に合わせると、どこかでしわ寄せが来ると思うんです。また、自分が自分で居られる人。自分自身を受け止めてくれる人と一緒に居れるというのも自分探しの一つかな?とも思います。
この映画では、主人公の女性が黒人と白人の混血。ま、この混血という言葉もおかしな表現だと思うんですけどね。血は同じだと思う。人種が混ざったという意味で、このタイトルにもなっている「ミックス」という表現は何となく理解出来る。血が混ざるという意味でなくて、文化が混ざるという意味で。
この女性が、その間で非常ーーーにフワフワしてます。あっちに来たり、こっちに来たり。でもそれは当たり前の事。本来黒人はこうだ!という決まった姿はない筈だし、それは白人にとっても同じ。でもどこかの枠にはめたがるのが、人。その間に居るのがこの主人公。恋愛を通して、自分を探しにいきます。恋愛という枠では、みんな一緒。好きな男からの留守電を何回も聞いちゃう辺りとかは、人種・国籍問わず一緒だなーと思う。またそういう部分があるからこそ「人」が見えてくる。
主人公を演じたのが、「Major Payne / デイモン・ウェイアンズはメジャー・ペイン (1995)」でデーモン・ウェイアンズ爺のお相手を務めたキャリン・パーソンズ。アメリカ人にはウィル・スミスのTVシットコム「Fresh Prince of Bel Air」でのウィルのおバカな従姉妹役で有名です。キャリン・パーソンズも実際にミックスなのもあってか、体当たりでこの映画に望んでいます。ラストシーンが物凄くカッコいい!自分を見つけた女はカッコいいんだ。
更に当時流行っていたネオソウル系というか、時代を上手く反映しているのも面白いと思います。
国籍も人種も違っても、同じ人間。そういう大切さが見える映画だからこそ、好きな映画なんです。
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(4.75点/5点満点中:DVDにて鑑賞)