何度見ても大好きです。
馬鹿馬鹿しく見えてしまうコメディなのに、筋が通ったキッチリとした意見や願いが入っているからです。その意見は、毎回クリス・ロックがテーマにしている事。彼は、筋が通っているからこそ、過激なんですよ。なぜかいつも黒人のコメディアンは、「過激」という部分だけが取り上げられてしまうのが、本当に残念。「どうして」「なぜに」過激かって事の方が大事なんですよ。
なぜか、スポーツキャスターで有名なボブ・コスタスがインタビューしているのが面白いですね。音楽も分かりやすい。悪女がプーティに迫る時に流れるのが、BBDの「Poison」。
一番好きなシーンが、女性ファンがプーティに抱きついてずっと離れず家までついて来てしまって、プーティーがそのファンにお皿に入ったミルクを与えるシーン。最高ですね。あそこまでやってくれると、馬鹿馬鹿しい物事も簡単に見えてきます。
毎回、クリス・ロックの作品は「父親」の存在が大きくなります。なぜか、黒人家庭のイメージは母親が強くて逞しい印象があります。それは、多くの家庭が父親という存在が不在な為にあるイメージなのですが、もちろんそれは全ての黒人家庭に当てはまる物ではありません。だからと言って父親の存在を無理矢理賞賛している訳でもなく、ごく自然に父親の存在のあり方を示してます。
まぁ、何はともあれ...笑ってください。でも笑っているうちに、クリス・ロックの意見や願いが見えてくれると思いますわ。何しろ、ハッキリと分かりやすいものなので...
感想はこちらで。
(4.75点:DVDにて鑑賞)