この映画、久々に見たくなって見た。何度見ても泣ける。このジェームス・アール・ジョーンズが大好きなんだな。シシリー・タイソンにちょっかい出す姿が無茶苦茶愛らしい... なんて年上の人に向かっていう言葉じゃないのは、十分分かってるんだけどね。凄く可愛いんだわ。だから余計に切なくなるんです。
ヴォンディ・カーティス=ホールは、監督としてよりも、やっぱり俳優として好きかも。「リナ・ホーン」連発するシーンが好き。でもね、ドンドン暗くなるんですよね。だから余計に切なくなるんですわ。
ストーリーはとってもシリアスです。60年代のワッツ大暴動のお話。大暴動になるまでの緊張感とかが良く分かる。実在したロサンジェルス・タイムスに勤めていた1人の黒人の若者を通して見た、ワッツ大暴動です。最初見た時には「感動した!」ってだけで、全然調べもしなかったんだけど、今回改めて調べて見たら、彼はこの後にはピューリッツア賞を受賞したものの、アルコール依存症でキャリアをダメにしたようだ。この映画の10年後に亡くなったらしい。つまり2000年。この映画の製作にも協力して、彼を演じたブレア・アンダーウッドとも話とかしたらしい。でも、まだその頃はアル中で、この映画がきっかけは分からないけど、その後すぐにアルコールを絶って、亡くなるまでの8年間はアルコールに触れなかったらしい。何ていうか、色んな出来事って大きな事と小さな事が重なりあっている気がするんです。この映画の彼は小さな事だったかもしれないけど、こうやって映画になって、今度は大きな出来事になって、色んな人にパワーを与えた。ワッツもね、そんな感じがするんですよね。
そういう訳でも、なんだかまた見直したくなった訳です。
(4.75点/5点満点中:DVDにて観賞)