Cast >> Paul Winfield (Gabriel Grimes), Rosalind Cash (Florence), James Bond III (John Grimes), Roderick Wimberly (Roy Grimes), Olivia Cole (Elizabeth), Ving Rhames (Young Gabriel Grimes), Alfre Woodard (Esther), CCH Pounder (Deborah), Linda Hopkins (Sister McCandless), Ruby Dee (Mrs. Grimes), Giancarlo Esposito (Elisha), Kadeem Hardison (Royal) ...
Director >> Stan Lathan
Writer >> James Baldwin (novel), Gus Edwards, Leslie Lee
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
He showed me the way... Go Tell It on the Mountain
南部の田舎で生まれ育ったガブリエル(ポール・ウィンフィールド)とフローレンス(ロザリンド・キャッシュ)。フローレンスは弟のガブリエルの不埒な生活と、弟に肩を持つ母(ルビー・ディ)に嫌気を差し、家を離れてハーレムに向かった。ポールはキリスト教によって改心し、説教師の道を選んだ。しかしある事から逃れるようにハーレムに向かい、そこでエリザベスと再婚する。エリザベスの連れ子のジョンが14歳の誕生日を迎えようとしていた...
今回のこの映画は1860年代から伝わるゴスペルの曲がタイトルとなっている。その原作本を書いたジェームス・ボールドウィンは、「ハーレムルネッサンスの申し子」とか「同性愛の意識革命」とか、または政治的な活動と言った部分の方が有名で、クリスチャンを扱った彼の処女作は1番有名ながらも、なぜかボールドウィンにクリスチャン....というイメージがあまりついていないように思える。この作品はボールドウィンの自叙伝とも言われているが、タイトルから内容、全てがクリスチャン一色だ。
ルーベン・キャノンという人物がキャスティングを担当した。馴染みのない名前に思えるかもしれないが、最近ではタイラー・ペリーと共に「Madea」シリーズをプロデューサーとして成功させた人。TDジェイクス主教の「Woman Thou Art Loosed」等も手がけている。アメリカ黒人のゴスペル映画と言われるジャンルで最高の力を発揮している。今回も、厳格な父にポール・ウィンフィールド、その妻にオリビア・コール、姉にはロザリンド・キャッシュ、母にはルビー・ディ、さらにはヴィング・ライムスやCCHパウンダー、アルフレ・ウッダードまで出演している。ポール・ウィンフィールドが最後に息子に何か言いかける... でも止める。それでもまだ何か言いたげな表情が、リアリティに表現されている。さらには、ジャンカルロ・エスポジートが演じたエリーシャという役と主人公のジョンの仲は、後のジェームス・ボールドウィンの作品に影響しているように思える。エリーシャを演じたジャンカルロ・エスポジートの当たり役に思える。
彼等の素晴らしい演技は、その後の彼等の華々しいキャリアの道となった作品に思える。
(10/7/06:DVDにて観賞)